すると、ナルコレプシーの症状が消失し、覚醒状態にも改善がみられたといわれています。つまり、オレキシンンがナルコレプシーを改善することが確認されたのです。
しかし、睡眠に関わりのある物質はすでに他にもあるのではないかと思われる方もいるかもしれません。しかし、オレキシンの効果がなぜそこまで注目されているのかといえば、それは、睡眠をコントロールしている脳の中枢部分である視床下部で作られている物質だからです。
自覚症状がない人も思い当たる人はお医者さんへ
ナルコレプシーが発症するのは、10代に多いといわれています。しかし、授業中の居眠りなどは、ただ怠けている、やる気がないだけだと思われがちです。
こうしてそのまま社会人になり、日中、重要な会議で眠りこけてしまう、といったことが重なると、仕事する上でも支障をきたす恐れがあります。
実際、このような支障をきたしている、思い当たる節があるという場合には、ひょっとすると思春期の頃から見逃されていたことかもしれませんので、早急にお医者さんに診てもらうようにしましょう。
オレキシンを活用する治療方法は、今後発展していきそうです。
Photo by Billy Wilson
健常高齢者に対するグアーガム分解物の最新研究結果 認知機能および睡眠の質を向上、気分にも好影響の可能性