睡眠障害と深い関係が? 「最後の時計遺伝子」が発見された!
「体内時計が乱れる」という言葉を私たちはよく使います。これは一体、どういう意味なのでしょうか? 日常生活とパターンが異なること? それとも体内に時計があるということ? 今回は、それを解き明かす「時計遺伝子」のお話です。
睡眠障害と深い関係が? 「最後の時計遺伝子」が発見された!
私たち人間は、大半の人が朝起きて、日中は仕事や勉強などの活動を行い、夜になったら眠るという生活を繰り返しています。これは1日=24時間周期に沿った「概日リズム」と呼ばれるものが備わっているからだと考えられています。
概日リズムの乱れは睡眠障害や精神疾患、ガンなどの病気にもつながる恐れがあるそうです。このような重要な機能の1つである概日リズムを司っているのが「時計遺伝子」と考えられています。
ただ、時計遺伝子の全貌はまだ明らかになっていなかったのだそうです。それがついに、2014年の春に「最後の時計遺伝子が発見された」と報告されています。
最後の時計遺伝子「クロノ」
最後の時計遺伝子の名前は「クロノ(Chrono)」。これは哺乳類のみが備えている遺伝子で、昼夜の振幅が大きい概日リズムを示すことが特徴と言われています。