中学生が睡眠不足になる原因とは? 生活サイクルの変化に注目
ランドセルを卒業し、中学の制服に袖を通したときは「ちょっと大人になった気分」になりませんでしたか? 実際に、中学校は大人の生活へと変わっていく入口の役割を果たしています。そこに順応できる子とできない子の違いとは?
中学生が睡眠不足に?
小学6年生と中学1年生――年齢の差はたった1歳ですが、この1年は大きな変化が生まれる1年といってよいでしょう。たとえば、睡眠時間。ある調査によると、平均睡眠時間は小学6年生が8時間26分、中学1年生が7時間45分と、41分の差が生まれています。
その理由の1つが環境の変化です。部活動が本格的にスタートして朝練や放課後の練習が行われたり、定期テストもはじまるため勉強の時間が増えたりと、中学生になると小学生のときとは異なる環境で生活することが求められます。
それにうまく順応できる子は問題ないのですが、なかには順応できずに睡眠不足に陥ってしまう子もいると言われています。
その原因とは?
ちょっと想像してみましょう。
A君は中学校に入り、厳しいと評判の野球部に入部したとします。すると、平日には朝練と放課後の練習があり、土日にも練習または試合があります。