歯のシミ「ホワイトスポット」とは? お口のケアのポイントは、唾液のミネラル!【カラダジム】
――痛くなるまで歯医者に行かない人がほとんどですよね。
歯の調子が悪いからとか、虫歯になったから歯科に行くというのではなく、予防も治療のひとつと考えましょう。成人の歯は、だいたい28~32本ありますが、1本でも欠けてしまうと口の中のバランスがくずれてどんどん悪くなってしまいます。
虫歯になる前に、定期的に歯科医院に通うことが、何より重要です。
虫歯ケアのポイントは、ミネラル成分の補充!
――虫歯ができる仕組みについて教えてください。
食事をすると、歯の表面に歯垢がつきます。歯にはもともと虫歯をつくるばい菌(主にミュータンス菌)が住んでいて、歯垢の中で酸をつくり、歯を溶かしてミネラル成分などを流出させてしまいます。
これを「脱灰(だっかい)」といいます。
この脱灰が進行すると、虫歯になってしまいます。ただし、「再石灰化」といって、唾液などに含まれているミネラル分が再び歯の中に入り、歯が補修されます。
――虫歯は知らず知らずのうちにできてしまうような気がします。何か前兆はないのでしょうか。
歯の一部が白いシミのように見える「ホワイトスポット」という現象があります。歯を溶かす酸は、表面に皮膜のように張り付きますが、実は歯の表面はとても丈夫なエナメル質でできています。