寝不足のときは、脳がぼーっとして働かないただけでなく、実際に頭がいつもより重いような気がしませんか。あれはあながち気のせいではないようです。というのは、私たちの脳内には日中、「あるモノ」がどんどん溜まっていってるからなんです。
脳の「ゴミ」出しって誰の役目?
長い間片づけをしないでいると部屋のなかにゴミが溜まっていくように、放っておくと脳のなかにも「ゴミ」が溜まることをご存知でしょうか?
実は、私たちの脳内には、日中の活動を通して発生した老廃物が溜まっているそうなんです。そしてこの老廃物を毎晩きれいに片づけるのが睡眠の役割。
睡眠中は脳の細胞が収縮するので、脳にスペースができると言われています。空間に余裕ができたおかげで、脳内にある脳脊髄液の流れがスムーズになり、溜まってしまった老廃物も脳脊髄液と一緒に排出されていくのです。
ところが、きちんと睡眠をがとれていないと、このサイクルがうまく機能しません。
当然、脳内にはどんどんゴミが溜まっていくことに……。ゴミが溜まるだけならいいのですが、ゴミであふれた脳は、作業スペースを奪われてしまい、働きが鈍くなってしまうのです。
つまり、睡眠不足は、日中の仕事や勉強などの効率が低下を招くのです。