睡眠不足が便通の良し悪しに影響する? その原因とは
便秘に悩む女性は少なくないと思います。便秘や下痢などの過敏性腸症候群は、消化器科を受診する人の 1/3から1/2が患っているといわれるほど日本人に多い病気です。じつは、腸の状態と睡眠には密接な関係があると考えられているのです。
過敏性腸症候群とは?
過敏性腸症候群という病気があります。これはレントゲンや内視鏡で腸に異常が見られないのに便秘や下痢、腹痛などが長期間続くというもの。先進国に多い病気といわれていて、日本人の10~15%がこの病気にかかっているというデータもあるのだとか。
20~40代で発症することが多く、さらに男性よりも女性の患者のほうが約1.5倍多いという特徴があります。便秘型、下痢型、交代型と3つのタイプがあるなかで、女性は便秘型、男性は下痢型が多いといわれています。
ストレスが症状を悪化させるという報告があり、免疫異常が関わっている可能性もあると指摘されているそうです。
睡眠不足が影響している
なぜ、冒頭でいきなり過敏性腸症候群という、睡眠とは一見何の関係もなさそうな話題を出したかというと、過去にこの病気と睡眠の間に明確な関係性を示す実験結果が発表されているからです。