最適な睡眠時間は人によって異なる。その理由とは? 【友野なお 快眠集中講座(第2回)】
最適な睡眠時間は人によって違う。その理由とは?
理想の睡眠時間には、大原則として「個人差がある」という事実があり、その理由はまだはっきりとは解明されていません。それを踏まえた上で「理想の睡眠時間は?」と聞かれたら、成人の場合、答えは7~8時間です。
アメリカのガン学会が30歳以上の成人100万人を対象に睡眠調査を行い、その後の6年間の死亡率を追跡調査した結果、睡眠時間が平均的な7~8時間の人の死亡率が最も低く、それより睡眠時間が長くなっても短くなっても死亡率が高くなることが分かりました。
特に4時間以下の極端に短い人や、10時間以上という極端に長い人の死亡率は平均的な睡眠時間の人の1.5~2.8倍に達すると判明したのです。
しかし、全体のわずか0.5%程度ですが、睡眠時間が5時間未満でも大丈夫な「ショートスリーパー」呼ばれる人も存在しており、彼らの場合には何らかの遺伝的要因があると考えられています。
一方、9時間以上眠らないと調子が出ない「ロングスリーパー」と呼ばれる人も存在します。
一流と言われている人ほど、たくさん寝ている
忙しい人が削る時間として、まず睡眠時間があげられますが、「1時間睡眠を削ったら、1時間余計に仕事したり遊んだりできるか」