体内時計はGpr176という物質が調整していることが判明
体内時計ってなに?
睡眠に関する話題でよく使われる言葉に「体内時計」があります。この言葉は私たちの体が1日周期のリズムで動いているという意味で使われています。
体内時計にコントロールされているのは、脳だけではありません。心臓も肝臓も胃も、あらゆる臓器が体内時計のもとで活動を続けているのです。
そのため体内時計の乱れは、体調不良や精神が不安定になる原因になると言われています。海外旅行へ行って時差ボケになったときや徹夜したときに、体がだるくなった経験はありませんか?
体内時計が乱れたことで、いつもお腹が空いていた時間に食欲が湧かない、就寝時間に眠くならない、といったトラブルが起こるからです。
体内時計のメカニズムに迫る!
体内時計のメカニズムは、未だに全容が解明されておらず、世界各地で研究が行われています。最新の研究結果を含めて、体内時計のメカニズムを見てみましょう。
・体内時計をコントロールする存在
今年2月に京都大学の研究チームが発表した内容によると、体内時計にはオーファン受容体分子「Gpr176」がかかわっていることがわかったそうです。
脳内の視交叉上核に存在するGpr176が発するシグナルによって、体内時計のスピードが調節されていることが判明し、今後は新たな生体リズム調整薬が誕生する可能性があるとの見解を示しました。