糸球体腎炎
腎臓内の濾過装置である糸球体に炎症が生じ、血尿やタンパク尿が出てしまう症状を糸球体腎炎と呼びます。これには急性糸球体腎炎と慢性糸球体腎炎の2種類があり、急性糸球体腎炎の場合は、扁桃炎や咽頭炎などの1〜3週間後に発症するといわれています。むくみのほか、血尿、タンパク尿、尿量の減少、高血圧の症状があらわれます。慢性糸球体腎炎は、1年以上の長期に渡って血尿やタンパク尿などが続くものを指します。急性糸球体腎炎と同じく、むくみ、血尿、タンパク尿、高血圧の症状に加えて、頭痛や倦怠感などの症状もあらわれます。
腎臓の働きが低下する腎不全
健康な腎臓に比べてその働きが、30%以下にまで低下してしまった状態が腎不全になります。腎炎などで糸球体の細かな網目が詰まってしまい、血液の濾過が十分にできなくなり老廃物を排泄しきれなくなることで腎不全となります。腎不全になると、尿の出が悪くなるだけでなく、全くでなくなったりするため、身体に水分が溜まりむくみとなります。
慢性腎不全になると、腎臓の機能を完全に回復するのは不可能ともいわれています。末期症状まできてしまうと、腎臓の機能が低下しすぎて、生命維持にも関わってくるため、腎臓の働きを補うための人工透析や、腎移植が必要となります。