円形脱毛症における服薬治療
局所だけではなく頭全体や体の体毛すべてが脱毛してしまうような重症の場合はステロイドの服薬治療を行なうことがあります。効果が高いといわれているステロイドの内服薬ですが、長期間服用することで肥満や糖尿病といった副作用が出てしまうことがあります。そのため、服用期間は2〜3か月に限られて行われます。服用を中止すると脱毛症が再発してしまうことがあります。
また、発症してから6か月以内である場合には、ステロイド剤を点滴で大量投与する「ステロイドバルス療法」という療法があります。入院管理下で行う必要があり、不眠、動機、微熱といった副作用が出ることがあります。
ウィッグを使うことも治療の一つ
女性にとって髪を失うことは、精神的な面でかなりの悪影響を及ぼすことが少なくありません。このため脱毛が目立つと思い詰めてしまうなどの悪影響が出てきます。そういった患者のためにつくられた医療用ウィッグを使用することは治療法の一つであるといえるのではないでしょうか。医療用ウィッグおよび附属品について2015年4月に経済産業省がJIS規格を制定したため、厳しい品質検査をクリアした商品には「JIS規格適合品」