クラミジアというと、性器に感染する性病と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、クラミジアの感染症に咽頭クラミジアもあります。しかも、オーラルセックスが盛んになってきたことによって、10代、20代の若い世代の人の感染が多くなっています。
咽頭クラミジアとは
咽頭クラミジアは、「クラミジアトラコマチス」という細菌が、咽頭部で繁殖する感染症です。この細菌は、湿度や温度が高い粘膜を非常に好み、セックスを通じて、性器にも多く感染します。とくに咽頭クラミジアの場合、オーラルセックスでの感染確率が高くなっています。
咽頭クラミジアは、症状が出ないこともあり、のどが痛いなどの風邪(かぜ)の症状とよく似ているため、感染に気づかないことも多く感染の拡大につながっています。
咽頭クラミジアの感染経路
咽頭クラミジアの主な感染は、オーラルセックスです。ある統計ではクラミジア性尿道炎にかかった人の40%が、風俗店でのオーラルセックスを経験しており、そこで働いている人の咽頭からの感染とされています。また、性器からクラミジアが検出された男性が咽頭からもクラミジアを検出される確率は、3.9〜12.5%といわれています。