ラテックスは、ゴムの木の幹から採取する樹液が原料となっています。ゴムの木の樹液には、たくさんのタンパク質が含まれており、このタンパク質に免疫が過剰反応してしまうのです。
加工したものであっても、ゴムを使用した製品にはアレルギーを起こすタンパク質が微量に残っています。特に、ゴム手袋の場合、長時間使用することで汗をかきます。その汗によって、水溶性であるタンパク質が製品から流れ出てしまいます。さらに、ゴム手袋を装着しやすいように内側にまぶされているパウダーの粒子が皮膚の表面に微小の傷を作ります。そのため、ラテックスアレルギーのアレルゲンが体内に入りやすくなることも原因になっています。
ラテックスアレルギーの症状
ラテックスアレルギーでもっとも多い症状が、接触蕁麻疹(じんましん)です。
ゴム手袋を装着したことで、手に
などが起こります。接触していた手だけでなく、全身にこのような症状が現れることも珍しくありません。また、呼吸器系の症状も出ます。これは、手袋に付いたパウダーが空気中に拡散して、それを吸い込んだために起こる症状です。
などの症状が現れます。