自律神経の乱れを防ぐ! 医師直伝「頭痛や目まい等の天気痛」予防策
と呼ばれる気圧センサーが作動し、自律神経が乱れて頭痛が起こります。この頭痛は、片頭痛を持っている人に多いのが特徴です。ほかに冷えやむくみがある方、乗り物酔いしやすい方も、天気の影響を受けやすい傾向にあります。
そもそも動物は雨や嵐がくると巣穴にこもって外に出ませんよね。天気が回復するまでじっとしているのです。でも人間は天候にかかわらず、傘をさして仕事や学校に出かけて活動をしなければいけません。そこに無理が生じているのです。
ーーなぜ雨の日には頭痛が起こりやすいのでしょうか?
來村さん内耳の気圧センサーへの影響による自律神経の乱れのほか、水分量も関係していると考えられます。
人間の体の70%は水分でできています。この水分量は尿や汗による排出のほかにも、吐く息や皮膚の表面からの蒸発する水分によって調整されています。湿度が高い雨の日などには、蒸発による水分代謝が適切に行われないため、体に余分な水分がたまってしまいます。この余分な水分は冷えを起こし、血流障害が生じることによって不調が増悪します。
ーー天気の変化によって頭痛が起きがちな人は、どのような予防策がおすすめですか?
來村さん自律神経の乱れを防ぐことが先決です。