2021年9月22日 17:30
現代人のドライアイ啓発活動を開始!涙不足とはかぎらない!?ドライアイの86%は「涙が蒸発しやすいタイプ」だった!!眼科医が解説・涙の蒸発を防ぐ“瞳の保湿ベール”とは
「涙液蒸発亢進型」のドライアイの人は、この油層が不安定になり、涙が乾きやすくなっています。油層を形成する油は、まつ毛付近にあるマイボーム腺から分泌されますが、不完全なまばたきや食生活の偏りによって、マイボーム腺から分泌される油の量や質が変わってしまうことが原因です。
涙の3層構造とマイボーム腺
こうした「涙液蒸発亢進型」の人が点眼薬をさしても改善されないことがあるのは、水分を補給してもどんどん蒸発してしまうからです。バケツを例に挙げて説明すると、バケツに穴が開いていてはどれだけ水を注いでも溜まりません。目も同様に、瞳の保湿ベールが乱れていると、いくら点眼薬をさしてもまたすぐに乾いてしまうのです。
また、無意識に行っている“まばたき”にも、「質」があるのをご存知でしょうか?不完全なまばたきや回数の減少によって、涙で覆われる保湿構造が乱れ、徐々に乾きやすい涙になる場合があります。
では、油層を安定化させて瞳の保湿ベールを正常化させるには、日頃からどんなことに気を付ければいいのでしょうか?眼科医の有田 玲子先生に『涙の構造を正常化させる5つのおすすめ習慣』を教えて頂きました。
■~瞳の保湿ベールを正常化させる5つのおすすめ習慣~
ケア方法1 目薬
ケア方法2 目を温める
ケア方法3 まばたきエクササイズ
ケア方法4 まつ毛の根本洗浄
ケア方法5 涙に良い食事
■有田先生プロフィール
有田 玲子 先生
伊藤医院眼科副院長 慶應義塾大学眼科非常勤講師 東京大学眼科臨床研究員
2012年、眼科医、一般のかた、患者さんに涙のあぶら・マイボーム腺の重要性を啓蒙するべくLid and Meibomian Gland Working Group(LIME研究会)