口腔状態の悪さと風邪の引きやすさは関連している!20~69歳男女4,491名を対象とした調査研究で明らかに
「主観的な風邪の引きやすさ」を指標とすることについての妥当性確認
調査において風邪を引きやすいと回答した方の中で、過去3ヶ月で1日以上欠勤した人の割合は、引きにくいと回答した方と比較して1.7倍高く(p<0.01)、「主観的な風邪の引きやすさ」は客観的な病欠日数と関係があることがわかりました(図1)。
また、「主観的な風邪の引きやすさ」と、「熟眠感のなさ」や「食事のバランスの悪さ」、「気分が晴れない」ことの関係を調べました。図2に示した通り、「熟眠感がない」「食事のバランスが悪い」「気分が晴れない」については、年齢、性別で調整したオッズ比は、それぞれ、2.41、2.44、2.99(いずれもp<0.01)となり、熟眠感や食事のバランスに問題がある方や気分が晴れない方は、それらの課題がない人と比較して、風邪の引きやすい方の割合が有意に高いという結果が得られました。この結果は、これまでに報告されている研究結果と同様の関係性を示すものでした。
以上の結果から、本研究で用いる「主観的な風邪の引きやすさ」は、感染症へのかかりやすさを示す指標として妥当であることが確認できました。
図1「主観的な風邪の引きやすさ」