2022年1月18日 10:00
シトラス果皮発酵エキス「4'-デメチルノビレチン」が角層セラミド量を増加させ、シワを改善させることを富士産業が発見
細胞間脂質は、この角層構造を保持する重要な成分であり、主として「セラミド」で構成されています。このセラミドが不足すると、炎症や乾燥などの外部刺激により肌荒れが起こりやすくなります。
今回新たなスキンケア成分である「4'-DeNOB」の角層セラミドへの影響を確認するため、ヒトの角層モデルを用いて、角層中のセラミド量の確認を実施しました。角層形成前の角層モデルを「4'-DeNOB」を含む培地で培養6日後、角層中のセラミド量を測定しました(図1)。その結果、無処理と比較して角層中のセラミド量が増加しました(結果1)。今回、シトラス果皮発酵エキスに含まれる「4'-DeNOB」が角層中のセラミド量を増加させる可能性を初めて見出しました。
図1
図1:ヒト角層モデルの培養
結果1
結果1:「4'-DeNOB」が角層内のセラミド量を増加させる
さらにこれら「4'-DeNOB」が角層セラミドを増加させる作用に関して、角層セラミドの代謝経路における「4'-DeNOB」の影響についても確認しました。角層セラミドは表皮の基底層から角層までの代謝経路にて生成されます。