くるみの摂取が加齢に伴う健康増進の「懸け橋」となることが最新研究により判明
くるみを食べることは、食事の質向上や活動量の増加といった健康効果の強化につながる可能性があります。米国の研究者らが研究参加者の20年間の食事歴と30年間の身体的・臨床的測定値を検討したところ、人生の早い段階でくるみを食べ始めた参加者は、中年期に入ってから身体的活動量が増し、質の高い食事をとる可能性が高く、心血管疾患(CVD)のリスクプロファイルが改善することが明らかとなりました。
くるみイメージ
これらの新たな知見は、心血管疾患(CVD)発症の危険因子に関する経時的変化の調査を目的とした長期的研究「若年成人における冠動脈疾患の進展リスクに関する研究(CARDIA)」から得られたものです(※1)。本研究は現在も進行中で、米国国立衛生研究所(NIH)の国立心肺血液研究所の助成を受けており、心臓の健康に良いとされるくるみをひとつかみ程度、頻繁に食事に加えるという単純な行為が、その後の人生において健康を促進する生活習慣への「懸け橋」となりうることを示唆する長期研究の1つとなります。さらに研究で示された知見は、くるみは青年期から中年期にかけて摂取すると、CVDのさまざまな危険因子を改善する手軽で身近な食品選択肢となる可能性を高めるものとなっています
同研究が発表されたNutrition, Metabolism & Cardiovascular Diseases誌において(※2)