くるみの摂取が加齢に伴う健康増進の「懸け橋」となることが最新研究により判明
最後に、研究者らはデータベース上で、くるみ以外のナッツ類の分類・特定を行っていないため、この結果は他のナッツ類にメリットがないことを示すものではないとしています。
この長期研究は、毎日の食事にひとつかみ程度のくるみを加えること、そしてそうした習慣を人生の早い段階で取り入れると全体的な食事の質の向上につながりうることを示唆するもので、くるみはあらゆる食事の機会にフィットする、心臓の健康に良い「キャリアフード」となり得ることを示すものです。
本研究について、栄養学や動脈硬化が専門の吉田 博先生*は、かねてより様々な健康効果が期待されているくるみの摂取が、30年という長期追跡研究から、健康的な食事であることが示されたと評価しています。くるみはオメガ3脂肪酸、抗酸化物質(ポリフェノールなど)が豊富に含まれるほか、ビタミン、ミネラル、たんぱく質や食物繊維など多様な栄養成分が含まれていることから、血清脂質の異常や血糖高値あるいは肥満・メタボリックシンドロームなどの改善など、かねてより様々な健康効果の発揮が期待されています。
CARDIA研究に登録された18~30歳の健康な若年成人約3,000人を30年間追跡し、くるみなどのナッツの摂取と心血管疾患(CVD)