2023年4月27日 11:00
コロナ後遺症に呼吸リハビリオンライン指導が有効な可能性 スマートウォッチでコロナ後遺症患者への効果検証
しかし重症の患者では実施が難しく、また椅子に座って行う胸郭可動域拡大訓練、筋力トレーニングなども推奨されますが、いずれも中程度以上の患者には負荷が強すぎ、実施不可能でした。
私たちは上記の問題点を改善し、重症度に合わせて無理なく実施が可能な呼吸リハビリ方法を開発し、呼吸リハビリオンライン指導を実施しています。これまでにのべ700人のコロナ後遺症患者が参加し「呼吸が楽になった」「倦怠感が少なくなった」「活動量が増えた」「よく眠れるようになった」「寝たきりでも自宅でできるので助かる」など私たちの呼吸リハビリ方法を支持する多数の患者の声を得ているものの、その効果の科学的検証はなされていませんでした。そこで本研究では、質問調査紙及びスマートウォッチを活用して呼吸リハビリオンライン指導のコロナ後遺症への効果の立証を試みました。
※1 Ballering, Aranka V., et al. "Persistence of somatic symptoms after COVID-19 in the Netherlands: an observational cohort study." The Lancet 400.10350 (2022)