「免疫老化」に朗報、FPPによる予防戦略となる新たな知見を発表
また、11ヶ月目には、身体機能・活力・全体的健康感・心の健康に関するQOLが改善しました(P
2年目: NLRは、24ヶ月目において抗酸化サプリメント群での有意な増加を認めました(図a)。8-OHdGは、BMI27以上または70歳以上の被験者において、両群とも減少しましたが、FPP群のみ、ADMAとアポトーシスの有意な減少を認めました(図b, c, d)。また、FPP群では、11ヶ月目からNLRとアポトーシスに強い正の相関があり、NLR値の上昇はアポトーシス頻度の増加につながることが示されました。これは、BMI 27以上または70歳以上の被験者において顕著でした。
図:中高齢者における免疫・血管系の老化関連指標の経時的変化
■おわりに
FPPは、中高齢者において加齢により増加する生体内の酸化ダメージを防ぐだけでなく、慢性炎症を起こす免疫老化・および血管老化を抑え、体内の若さを維持する3つの保護効果が示唆されました。ATPに関する特許取得となった自然免疫活性化の臨床研究と併せて、COVID-19を経て様々な感染症のリスクが高まる中高齢の方にとって、FPPによりリンパ球数を維持する効果は朗報と考えられます。