「アレルギー様症状*に関する全国実態調査」の結果を発表 マスクの着用や医療の受診控えなど新型コロナウイルス禍での生活習慣の変化が、特に呼吸器症状の「改善」に関する回答に影響
新型コロナウイルス禍中(2020~22年)の症状の改善度
新型コロナウイルス禍中において呼吸器症状が改善した(「大幅に改善した」「改善した」)理由として、主に以下の理由が挙げられました。
● マスクをしたから(56.5%)
● 手洗い・うがいなどウイルス感染予防がアレルギー症状悪化予防につながったから(41.8%)
● 人との接触を控えたのでウイルス感染などによるアレルギー症状悪化が少なかったから(36.6%)
一方、新型コロナウイルス禍中において呼吸器症状が改善しなかった(「変わらない」「ひどくなった」「とてもひどくなった」「その他/分からない」)理由としては、「分からない(51.5%)」が一番多く、それ以外では主に以下の理由があげられました。
● 病院・診療所を受診しなかったから(19.2%)
● マスクではアレルゲンは防げなかったから(16.7%)
● 家の中で過ごすことが多く、ハウスダストに暴露されたから(8.7%)
この結果について、昭和大学病院 病院長である相良博典氏に解説していただきました。「今回の調査結果から、新型コロナウイルス禍での生活習慣の変化が、特に呼吸器症状のある方に影響したことが推察されます。