「5月病」ならぬ「6月病」の隠れ救世主は油 ~MCT・オメガ3を上手にとって対策を~ひめのともみクリニック院長 姫野 友美先生へのインタビュー記事を公開
緊張状態が続くと必要以上に栄養素を消費してエネルギーが不足し、気分の落ち込みや不安感が強くなるため、「うつ病」にもつながりかねません。自律神経を整えるには、睡眠・適度な運動・バランスの良い食事が重要ですが、食事の中でも脂質、つまり普段口にする「油」の質にこだわることが重要です。
近年は食用油の種類も増え、油に対するイメージが変わりつつありますが、何をとれば良いかわからないという方もいるのではないでしょうか。そもそも、私たちの体をつくっている一つ一つの細胞の表面にある膜(細胞膜と呼ばれます)の主成分は脂質です。ホルモンや様々な物質はこの細胞膜を通して細胞の内外を行き来しているので、とりいれる油の質にこだわることは、自律神経を整えるための“隠れたカギ”といえるでしょう。
◆自律神経を整えるためにとりたい、良質な油
実は脳の50%~60%は油(脂質)でできており、認知機能を保つためにも脂質は重要な栄養素と言われています。良質な油をとることで、自律神経を整えるための脳内ホルモンをつくり出したり、つくり出したホルモンをスムーズに伝達する手助けをしてくれます。その中でも意識してとるべき油は、次の2種です。