脚の痛み・しびれのセルフケアを一流治療家が大公開!書籍『園部式 脚の痛み・しびれ改善メソッド』10/28発売
によると、50歳以上の約1,000人(938名)を無作為に選び、痛みのあるなしは関係なく、症状がない人も腰部のMRIを撮影したところ、驚くべきことがわかりました。なんと、77.9%、つまり約80%の人が、『中等度以上の脊柱管狭窄症』がありました。つまり、加齢に伴って、ほとんどの人は脊柱管が狭くなっているのです。
さらに興味深いことに、その「中等度以上の脊柱管が狭くなっている人」のうち、「脊柱管狭窄症の特有の症状を有している人」は12.9%しかいません。脊柱管がかなり狭くなっていても、約87%の人は、脊柱管狭窄症特有の痛みやしびれなどの症状は出ていないのです。
この事実は非常に重要です。高齢になるとほとんど全員の脊柱管は狭くなっています。つまり、60歳や70歳になって脚にしびれや痛みがあって病院を受診した場合、画像をみれば、脊柱管の狭窄が確認できますから、だれもが脊柱管狭窄症という病名がついてしまう可能性があります。
もちろん、脊柱管狭窄があって、症状がそれによって出ている人もいます。しかしその比率はそれほど多くないのです。
本書では『椎間板ヘルニア』と『坐骨神経痛』についても、診断名と本当の原因の不一致の可能性ついて分かりやすく解説しています。