ごはんがおいしくない! と言われて泣きマネ。そのとき娘が発した言葉
炊き込みごはんを作ったときのこと。5歳の息子が「今日のごはん、おいしくない!」と言ってきました。「せっかく作ったのに悲しいよ~」と私が泣きマネをしたところ、2歳の娘が思いがけない言葉を発してきたほっこりエピソードをお伝えします。
「ごはん、おいしくない!」と言われてショック
根菜や野菜類が苦手な子どもたち。どう調理したらおいしく食べられるのか、私は毎日、試行錯誤をして食事を作っていました。
ごぼうを細かく刻んだ炊き込みごはんを作ったときのこと。5歳の息子が「おいしくない!」と言ってきました。食べやすいよう工夫して作ったのに……。
地味にショックを受けますよね。そこで私は「せっかく作ったのに悲しいよ、えーん」なんて言いながら泣きマネをしてみたんです。すると隣にいた2歳の娘が思いがけない言葉を発したんです。
ウソ泣きのはずが、本物の涙に
娘はママが泣いている、悲しそうと思ったのでしょう。「ママ、おいしいよ!」と言ってきたんです。そして苦手なはずのごぼうを口に入れています。さらに「ママ、泣かないで」と。
その瞬間、ウソ泣きをしていたはずなのに、本物の涙が溢れてきました。
人を思いやる気持ちが育っているんだなと感じた瞬間でした。ほうれん草の和え物もペロリ。そんな光景を見た息子も「やっぱりおいしいよ」と言って、食べ始めてくれました。
子どもたちのやさしさがうれしい
ごはんを食べなかったらママが悲しむ。そう思うと子どもたちは食べてくれるのかもしれません。それ以来、子どもたちの食事が進まないときは、「食べてくれないとママ悲しいな」と気持ちを伝えると、頑張って食べてくれることが増えました。
また、お菓子が人数分ないとき、私が食べずにいると「ママどうぞ!」と半分くれることも。子どもたちのやさしさが垣間見え、とってもうれしくなりました。
苦手なものを無理に食べさせなくてもいい、楽しく食事ができればいいなど、食の意見はさまざま。私はできることならいろいろな食材を食べてもらいたいなと思っています。みなさんはご家庭で心がけている食事の工夫はありますか?
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
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