【医師監修】妊娠中、銭湯に行っても大丈夫?利用する際の注意点を解説
普段より入浴時間は短めにして、のぼせる前に上がるようにしましょう。入浴前後の水分補給も忘れないようにしましょう。
・妊婦さんは、滑りやすい環境で転倒する危険性がある
公衆浴場は滑りやすい環境で、妊娠によっておなかが大きくなり、身のバランスが取りづらい状況で瞬発的な動きが鈍くなることから、転倒する危険性があります。血行が良くなり、立ちくらみなどを起こすことと関連しますが、思いがけない状況で転倒して、おなかや頭を打ってケガをするかもしれませんので、足元には細心の注意を払いましょう。
・公衆浴場の施設は高温多湿のため、細菌が繁殖しやすい
銭湯などの公衆浴場は、不特定多数の老若男女が出入りする高温多湿の環境は、定期的に清掃をしていても、細菌やカビなどが繁殖しやすい状況です。妊娠中は、妊娠していないときよりも抵抗力が低下しているため、感染症を避けるために利用しないというのも1つの選択です。
まとめ
妊娠中に銭湯などの公衆浴場を利用する場合は、体調と安全に十分気をつけましょう。
■参考
・産婦人科診療ガイドライン産科編2017
・疑似科学とされるものの科学性評定サイト明治大学科学コミュニケーション研究所
・あんしん・あんぜんな温泉利用のいろは発行:環境省監修:日本温泉気候物理医学会
・一般社団法人 日本温泉協会HP
監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生
順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。
退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。
著者:助産師 古谷真紀
一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー
大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。