生理が不規則…妊娠への影響はあるの?生理不順の原因と対処法を解説
また、無理なダイエットなどで体重が急激に減ってしまうと、脳が生殖機能よりも生命活動の維持を優先し、生理が止まる場合もあります。
このほか、排卵が起こりにくい体質が原因となる生理不順もあります。排卵障害は不妊の原因ともなるため、生理不順や無月経が長期間にわたって続く場合は注意が必要です。
生理不順だと何がいけないの? 妊娠への影響は?
生理は、赤ちゃんのベッドとして用意される子宮内膜が必要なくなり、剥がれ落ちて体外に排出されることから起こります。つまり、女性の体は一定の周期で妊娠の準備と片づけを繰り返していることになります。しかし、さまざまな原因により体が子宮内膜を作らなくなってしまうと、赤ちゃんのベッドが用意できません。排出するものがないため生理も起こらなくなります。こういった体内でのできごとが生理不順となって表れるのです。
さらに、妊娠するためには排卵が正常に起こっている必要があります。排卵が起こりにくいことから生理不順となっている場合は、排卵を誘発する薬を用いるなど妊娠へ向けての治療が必要となるでしょう。このように掘り下げていくと、生理不順という現象の裏では、体内で妊娠に多大な影響をおよぼす異変が起こっている可能性があることがわかります。
生理不順になってしまったらどうしたらいい? 治療法は?
生理不順になってしまったら、まず日常生活を振り返ってみることが大切です。精神的なストレスや悩み、睡眠不足、過労など、小さなことでも積み重なれば大きなストレスとなります。ストレスの原因そのものを取り除くのは難しくても、ため込まないようにしたり、じょうずにつきあっていったりすることも重要です。肥満以外でダイエット中であればダイエットの方法を見直し、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
十分な休養と栄養をとり、規則正しい生活を心がけても生理不順が続くようであれば、婦人科を受診する必要があります。
病院では、超音波による卵巣や子宮内膜の検査、ホルモンの測定検査を受けることができます。また、薬で生理を起こさせ月経周期を正常化させるといった治療法もあります。受診する場合はあらかじめ基礎体温を記録しておくと、生理不順の原因をつきとめるのに役立ちますので、測定しておくと良いでしょう。
妊娠初期の出血と生理を見分ける方法はある?
妊娠初期の出血は珍しいことではありません。