赤ちゃんが夜型なのはなぜ?睡眠リズムをつけるための月齢別のコツとは?
産院を退院して自宅での生活が始まると、赤ちゃんが夜なかなか寝なくてつらいと感じるママやパパが多いようです。抱っこしても授乳してもおむつを替えても何をしても一晩中泣き止まないとなると、いつまでこの状態が続くのだろうと頭を悩ませてしまうかもしれません。そこで今回は、生まれて間もない赤ちゃんが夜型といわれる所以や赤ちゃんが1歳になるまでの睡眠のリズムや対処方法についてお話しします。
生まれてすぐの赤ちゃんが夜型なのはなぜ?!
妊娠後期の赤ちゃんはとても活発に動きます。夜になると胎動が激しくて眠れない、胎動で肋骨などあちこちが痛いという経験をする妊婦さんは少なくありません。
赤ちゃんがおなかの中で活発に動くとき、赤ちゃんはへその緒を通じてママからたくさんの酸素をもらっています。日中ママの活動量が多い時間に赤ちゃんが活発に動くとママの体に負担がかかってしまうので、夜間ママが休息し、活動量が減っている時間に赤ちゃんは活発に動くのです。
つまり、ママに負担をかけないためにおなかの中で夜型に活動しているのですね。
そんなママ想いの赤ちゃんが中まれて間もない時期は、まだおなかの中にいたときのリズムのまま。外の世界に適応していくには少し時間がかかるのです。
*目が開いても脳が寝ていることがある?
また、人間の赤ちゃんは脳が未熟なまま生まれてきます。他の動物は脳が成熟してから生まれてくるので、脳が未熟なまま生まれてくるのは人間くらいかもしれません。それは人間が進化の過程において二足歩行になってくるとともに骨盤の形が変化し、出産のときに狭い産道を通ってくるために小さい脳のままでないと通過できなかったからです。そのため、生まれたばかりの赤ちゃんの脳の大きさは大人の3分の1程度しかなく、生まれた後に徐々に脳も成熟していきます。そのため、乳児期の赤ちゃんが目を開けたり、声を出したりしているとき、実は脳は睡眠状態という不思議な現象が起きている場合があります。目を開けたり、声を出したときでもすぐに抱っこしたりせず、本当に起きているのかなと赤ちゃんをよく観察してみましょう。
実は寝ているのかもしれませんよ。
赤ちゃんの1歳までの睡眠のリズム
赤ちゃんの睡眠のリズムはどのように変化していくのかみていきましょう。
●生まれてから生後1カ月ごろまで
1日の睡眠時間は15~20時間くらいといわれていて、昼夜の区別はありません。