自立した心を持つ子どもに育てるには「甘えさせる」ことが大切
という心が芽生えてくる時期になると、どうしても親がしてほしいことを押しつけてしまうことがあります。でもそこはグッとこらえて「そうか、イヤなんだね。イヤってよく言えたね」とほめます。イヤという気持ちを表現できることも成長のひとつです。そして、できることからチャレンジします。
例えば、おもちゃをかごの中に1個でも片付けられたらほめます。ほめられると赤ちゃんはできたことに自信を持つことができます。
2. 赤ちゃんを抱きしめる
ママとのスキンシップを十分に取ることが、やはり一番大切。
スキンシップの取り方はいろいろありますが、まずは「抱きしめる」ことから始めてみましょう。赤ちゃんが甘えたいときはもちろんですが、そうでないときも抱きしめるというスキンシップを心がけてみてください。
ただ、1日中抱っこしているのではなく、一人遊びを上手にしているときはそっと見守るなど、メリハリをつけることも必要です。抱きしめられ、甘えるという欲求を満たされると安心し、自立していきます。赤ちゃんに「安心」の気持ちを積み重ねてあげましょう。
一人でできた経験を積み重ねる
まずは、遊びの中から「一人でできた」経験を積み重ねていきましょう。「寝返りができた」「型はめを一人で入れられた!」「積み木を一人で1段積み重ねた!」このように分かりやすいこともそうですが、もっと小さいときから考えると「体の前で両手を組むことができた」「仰向けで足をつかむことができた」「うつ伏せで頭をグインとあげられた」というのも同じことです。赤ちゃんが一人でできたことをママが見つけてほめるのです。
そうすると「一人でできた」という達成感を味わうことができます。日々の積み重ねが自立した心に育つことにつながります。
達成感を味あわせること、甘えさせ安心させること、ときには赤ちゃんの様子をじっくり見守り、できないことへの悔しさに共感すること、ママのこういった姿勢で赤ちゃんの心は「一人でチャレンジするぞ!」と育っていきますよ。
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。