立ち会い出産のメリット・デメリット、夫の役割って?!【専門家監修】
いきみが出てきたときには、拳やテニスボールを使っておしりを押すのも効果的です。テニスボールは陣痛室に置いてある産院もあります。ただそばにいるだけが立ち会うということではないので、夫は妻の要望に合わせて対応するなど、一緒に陣痛を乗り越えるつもりで妻を支えましょう。
子宮口が開き、助産師の判断で分娩室に移動したら、いよいよ出産です。※LDR(陣痛室・分娩室・回復室が一体となった個室)の場合は移動をせず出産までおこないます。分娩室に入ったら、医療スタッフの邪魔にならないように夫は妻の頭側にいるといいでしょう。そこで飲み物を妻に飲ませたり、妻の顔が汗だくになっていることもあるので、タオルで顔を拭いたりします。
赤ちゃんが生まれる直前の痛みはとても激しく、このときの妻の状態は見ているほうも苦しくなるかもしれません。
また分娩のときは出血があり、おなかに力を入れるため、尿や便が出ることもあるので、夫は立ち会う場合どんな現場になるか事前に想像しておいたほうがいいかもしれません。
立ち会い出産のメリット・デメリット
夫が出産に立ち会うことは多くのいい面がありますが、そうではない面もあるということを認識しておく必要があります。
立ち会い出産のメリット
まず、陣痛の時から出産まで立ち会うことで、妻だけでなく夫も出産の大変さを理解することができます。出産の瞬間の感動も分かち合えますし、そういった状況を経験することで、父親としての自覚も出やすく、親子の絆も深まります。出産について、将来子どもに語ることもできます。
また、妻も夫が側についてくれることが、心の支えになると思います。出産を夫婦で乗り切ることで、夫婦の仲も一層深まることでしょう。
立ち会い出産のデメリット
男性によっては立ち会い出産を希望していたものの、分娩室の雰囲気や、血液、羊水のにおいなどによって気分が悪くなってしまう方もいらっしゃいます。立ち会いの途中で気分が悪くなったら、早めにスタッフに申し出てください。またそういう可能性がある人は立ち会わずに分娩室の外で待機しておくほうがいいでしょう。
また、分娩の状況のインパクトが強く、その後の夫婦生活がなくなってしまう場合もあります。夫の性格や繊細さなどを考えて、立ち会い出産をするかしないか夫婦で決めるのがいいです。