インフルエンザ予防接種を今すぐした方が良い理由【3児ママ小児科医直伝】
生後6カ月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種
(2)3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種
(3)13歳以上の方 1回0.5mL 1回接種
生後6カ月から8歳までは2回接種、12歳までは2回接種推奨です。生後6カ月から3歳未満は、1回につき大人の半分量を接種します。10月ごろに1回目を接種し、4週間以上あけて2回目を接種しましょう。
日本では、集団保育(保育園など)に行っている子は、生後6カ月から推奨。行っていない子は1歳から推奨、そして、0歳の赤ちゃんがいるご家庭は、家族がしっかり予防しましょう、と推奨されています。
「ハイリスクの人」って?
インフルエンザがハイリスクになる人は、「生後6カ月から5歳未満」、「50歳以上の人」(意外に若いですね)、「インフルエンザシーズンに妊娠している人」そのほか、「慢性疾患にかかっている人」です。
生後6カ月から18歳までの人は、インフルエンザにかかってアスピリンやサリチル酸を服用していると、急性脳症などを引き起こす「ライ症候群」にかかるリスクも高くなります。ハイリスクに該当する人は、特にインフルエンザワクチンを接種するのが望ましいですね。
家族で予防が大事です
集団接種の例でもわかるように、たくさんの人が接種すると流行も抑えられ、さらにインフルエンザの死亡も減少します。「今までなったことがないから」「今まで打たなくても大丈夫だったから」と言っても、今年大丈夫かはわかりません。特に小さなお子さんがいる家庭はハイリスクです。ぜひご家族で予防をしてくださると嬉しいです。
著者:医師 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師 保田典子 先生
医療法人アドベンチスト会東京衛生病院小児科医師。株式会社メドイース代表取締役。2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。
一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。