高齢初産は母乳が出にくい?アラフォーママの授乳と産後の過ごし方
近年、晩婚化により出産年齢が上がってきており、高齢初産が増加傾向にあります。高齢初産とは、35歳以上の初産婦さんのことをいいます。高齢初産のママの中には、母乳育児について不安を抱えている方もいるかもしれません。
今回は、高齢初産のママが母乳育児を無理なく続けていくポイントについてお話していきたいと思います。
高齢出産のメリット
高齢出産は、妊娠中の様々な合併症などリスクがクローズアップされていますが、良い面もあります。
*自分の生活を十分に楽しんできたので「次は子育て」と積極的になれる
*知人や友人に出産経験者が多いので多くの情報が得られる
*精神的に成熟しているので、若い時よりも物事を的確に判断できる
*経済的に余裕がある
*人生経験が豊富な分、何事も慌てずに対応できる
高齢初産のママが大変なことや心配なこと
高齢初産のママは産後、体力的に育児ができるかという心配がある方が多く、疲れがなかなか取れない、授乳が大変だったという意見が多く聞かれます。高齢初産は、妊娠中に様々な合併症などの発生率も高く、分娩に時間を要し、帝王切開率も高めになることがあります。帝王切開での出産は、高齢初産に限らず体調の回復に時間がかかることも多くなります。
それらによって、おっぱいの開始時期や母児同室の開始が遅れ、母乳育児が軌道にのるまでに時間がかかることがあります 。退院までに、授乳の姿勢が安定しない、母乳分泌に不安があるなどの場合は、退院後早めに母乳外来を受診されると安心です。産後の赤ちゃん連れの外出が大変な時は、訪問型の母乳外来もあります。
疲労が蓄積しない工夫をする
高齢初産のママは、産後の疲労回復に時間を要することや、寝不足などの疲労が蓄積しやすいこともあります。しかし体力は、年齢に限らず個人差も大きいと思います。
出産前から母乳育児を諦めているママもいるのですが、母乳をあげることで以下のようなメリットがあります。
*ママの今まで獲得した免疫を母乳を介してあげられる
*母乳をあげているときに出るオキシトシン効果でより深い眠りを誘い、心身の疲労の回復を促す
*子宮収縮など産後の身体回復を促す
できるだけ休息できる授乳を心がけることが大切です。授乳が頻回な赤ちゃんの場合、添い乳がおすすめです。