子育て情報『保育園でお友だちを噛んじゃった!これっていつまで続くの?』

保育園でお友だちを噛んじゃった!これっていつまで続くの?

 

お家でママができること

噛むという行動が見られる時期は「お友だちとのかかわりを教えるチャンス」ととらえましょう。もし、お家で家族を噛んだら、子どもの目を見て冷静に「噛んだら痛い」と伝えることです。このとき、例え愛情表現の甘噛みであっても家族が「イタタタタ~!」と笑顔を見せたり、ものすごく怒るなど大きなリアクションを取ったりしてしまうと「噛んだらママが反応してくれる」と思ってしまう子もいます。

特に笑ってしまうと、遊びの一環として子ども自身が笑って噛んでくることもありますので、噛んでほしくないなら「笑わない」ことが大事です。噛んだらその都度やめさせる。これを繰り返すことが大切です。


いつになったら噛まなくなる?

多くの噛みつきがお友だちとの物の貸し借りのときに起こるので、子どもの年齢ごとの発達と一緒に見てみます。

1歳はお友だち同士の物の貸し借りはできません。目の前にあるおもちゃに執着するのでお友だちが使っていても取ろうとします。そんな場面で噛みつきが起こります。2歳になると大人の仲立ちがあれば、おもちゃの貸し借りができるようになりますが、自己主張が激しくなるので言葉でうまく伝えられず気持ちが先走り、噛んでしまうことがあります。

3歳ごろは、落ち着いた状況であれば、言葉で自分の気持ちを伝えることができるようになります。順番を守ることなどは、その場はできてもまた忘れるのでくり返し教えます。4歳ごろになると、良いことと悪いことの区別ができるようになり社会性が出てきます。


保育園で子どもたちを見ていると、3歳ごろになり、言葉で少しずつ気持ちが伝えられるようになると噛むことも少なくなってきます。

噛むと手や腕に歯型がついて痛々しく、噛んだ側も噛まれた側もつらい思いをします。噛んでしまった相手のお友だちや親には、会ったときに「先日は噛んでしまい、ごめんなさい」という気持ちを一声かけることでお互いのモヤモヤが少なくなります。そして、噛む・たたく・ひっかくなどの子どもの行動は、発達段階でよくあることと捉えつつ、「噛んだら痛い」ということを繰り返し子どもに伝えていきましょう。

著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。

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