希望のお産をかなえる!「バースプラン」の書き方のコツと注意点を解説
また、陣痛中は夫婦のみで過ごしたいと考えています。分娩中はなるべく会陰切開をしないで分娩をしたいですが、必要な場合はお願いします。立会いを希望していますが、赤ちゃんが生まれるまでビデオや写真撮影はしたくありません。赤ちゃんが生まれたら、初めての家族写真を撮りたいと考えています。産後は個室で体調をみながら母子同室に挑戦します。家族のお見舞いは、産後2日目以降が良いです」など、お産で希望することと希望しないことを書いておきましょう。
また、経産婦さんはほかの子どものケアについても記載しておくと安心です。陣痛時にお迎えの手配を誰に連絡をするか、入院期間中に同室入院できる場合は利用の希望があるかなど、家族の予定についても書いておくと慌てずにすみます。
その他、出産日をあらかじめ決めている人や、帝王切開を予定している人も、お産入院中の過ごし方についてバースプランに書いておいてください。書くことで陣痛中の対応や分娩時、産後のサポートがスムーズになります。バースプランの希望内容に不安や疑問があれば、医師や産院スタッフにアドバイスを求めましょう。
バースプランの注意点
バースプランの書き方について、簡単に紹介してきましたが、次はバースプランを書き方の注意点についてまとめます。バースプランはお産時の希望を産院側と共有できるメリットがありますが、気をつけておくべきことがあります。それは、あくまでもバースプランは「希望」であるということです。お産時に優先されることは、母子の健康です。医師や助産師などの判断により、バースプランとは異なるお産の流れを迎える可能性があることを理解しておきましょう。
例えば、帝王切開を予定していなくても、母子の状態により緊急帝王切開がおこなわれることもあります。最優先事項は母子の安全と健康だということを忘れずに、バースプランを立ててください。
そしてもうひとつ、バースプランには注意点があります。順調にお産が進んでいても、状況によってバースプランに書いたことをすべて叶えられるとは限らないという点です。例えば、陣痛時にアロマオイルを使用したい、お灸を据えたいと記入しても、産院によっては香りの強いオイルや可燃物の持ち込みを禁止しています。安全のために禁止している項目もありますので、詳細は産院に確認しましょう。さらに、産後に個室を希望していても、ほかの入院患者の状況によって、一時的に大部屋で過ごす可能性もあるでしょう。