もしおなかの子がダウン症だったら…診断を受けると決めた理由【体験談】
ですが当事者になって思うことは、本当はどのような子でも産みたい。でも、一時のこの気持ちで産んでしまって経済的・精神的に、本当にこの子の一生を幸せにできるだろうか?という感情のせめぎあいでした。担当医にも、ダウン症だった場合、中絶することを伝えましたが、結果が出るまでの2週間は本当に悩みました。そして、出た結果は陰性だったのです。
出生前診断を受けて感じたことは、産む・産まない、どちらの選択も間違いではない、ということでした。産むのも覚悟。そして中絶にも覚悟が必要でした。私たちは私たちなりに生まれてくる子どもを幸せにしたいと思い、診断を受けました。
受けたことに後悔はなく、むしろ生まれてくる命について真剣に向き合えた期間だったと感じています。
※人工妊娠中絶は、母体保護法により定められた適応条件を満たしている場合に限り、施行されます。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:四ノ宮りさ
1児の母。夫の無精子症が判明し、第3者の精子提供を受けて妊娠を試みる「AID(非配偶者間人工授精)」によって子どもを授かる。自身の体験を元に、不妊・育児を中心に執筆中。