突然死や窒息死の恐れも。赤ちゃんのうつぶせ寝について保育士が解説!
妊娠中は赤ちゃんの体重が増えにくく、呼吸中枢にもよくない影響があります。ママ自身だけでなく、赤ちゃんの周りにいる大人にも協力してもらいましょう。
私の保育所では0〜2歳児の乳幼児全て対象に、昼寝時には5分に1回の呼吸の変化、顔色、汗などのチェック、うつぶせになったら仰向けにするという対策を取っています。
赤ちゃんを寝かせる環境
うつぶせ寝をさせないほうが安全と分かったとしても、うつぶせ寝のほうが落ち着く子はかなり多いものです。保育所では、ほとんどの子どもがゴロゴロとうつぶせをしながら寝ています。しかし、保育所のように5分ごとにタイマーをかけてチェックしていたら、ママがストレスになってしまいます。そこで赤ちゃんを寝かせる環境を安全に整えましょう。
■赤ちゃんの周りに布やタオルなどを置かない
例えば、タオルなどは赤ちゃんが手でつかんで顔にかけてしまうと窒息することもあります。
■寝返りしたときにタオルやシーツを顔に巻き込まないようにする
敷き布団の上にバスタオルを敷き、その上に赤ちゃんが寝ている場合。ゴロンと寝返りをしたときにバスタオルを体に巻き付けてしまうことがあります。バスタオルやシーツなどは、敷き布団の下に入れ込み、少々の寝返りでは動かないようにしておきます。
■赤ちゃんが沈み込まないように、敷き布団はある程度の硬さがあるものにする
沈み込むような敷き布団だと、赤ちゃんが窒息する恐れがあります。
■赤ちゃんが寝る場所は大人がすぐ見える場所にする
お昼寝時も夜も、赤ちゃんの様子がすぐに見れる場所で寝かせることで、寝返りをしたり、咳をしたりといった赤ちゃんの変化に気付くことができます。
■お昼寝時は赤ちゃんの顔色が分かるように明るい環境で寝かせる
保育所では、お昼寝のときは赤ちゃんの顔色を観察できるように、薄いレースのカーテンをするだけの明るい部屋で寝かせます。雨や曇りのときは、レースのカーテンもしません。
うつぶせ寝になったときの対応は?
うつぶせになったら仰向けにするのですが、仰向けにしたすぐそばからうつぶせになるのはよくあることです。
何度も動かすことで目を覚ますこともあります。ですのでなるべく仰向けで寝る時間を長くしたいですよね。