出産時、子宮口はどう開く?なかなか開かないことも?妊娠中にできること
分娩第1期は開口期ともいわれます。開口期は、潜伏期と活動期に分けられ、活動期はさらに加速期・極期・減速期に分けられます。
潜伏期は、子宮口がゆっくり開大し、2.5cmくらいまでになる時期を言います。活動期は、子宮口が加速度的に開大する時期をいい、加速期には2.5〜4cm、極期には急速に子宮口が開大し、減速期に9~10cm(全開大)となります。
また子宮口は開大するだけでなく、徐々に短くうすくなり、鼻翼くらいの硬さがマシュマロくらいに、そして位置も前の方に移動していきます。
分娩第1期に要する時間は、個人差はありますが、初産婦さんの場合は約10~12時間、経産婦さんの場合は約4~6時間ですが、微弱陣痛などにより30時間ほどかかる場合もあります。
子宮口がなかなか開かないときはどうする?
出産する際に欠かせない要素の1つに「産道」があります。そのなかに子宮口も含まれています。
分娩の進行とともに陣痛が強く、短くなると同時に子宮口も開大し、赤ちゃんが下りてくるですが、なんらかの理由で子宮口が開かずなかなか分娩がすすまないということも起こりえます。
子宮口がなかなか開かない原因は以下のようなものがあげられます。
・難産道強靭(なんざんどうきょうじん)
・微弱陣痛
・疲労、ストレス、など
子宮口がなかなか開かないときは、何が原因かによっても対応が異なります。基本的には、母子の状態に問題がなければ、経過観察しながら子宮口が全開大するのを待ちます。
その際、あぐらをかいたり四つん這いになったりして、自分自身がラクな体勢で過ごすことが大切です。そして、いきみ逃しも忘れずにおこないましょう。子宮口が全開大になる前にいきんでしまうと、おなかの中の赤ちゃんにストレスがかかるだけでなく、さらに子宮口が開きにくくなってしまいます。なるべく、息を吐くことに意識を置いて、陣痛を乗り越えましょう。
また、水分補給や可能であれば食べられるものを食べたり、休めるときには休むなどして体力温存にも心がけましょう。ずっと安静にしているのも逆効果のこともあります。破水していないようであれば、歩いたり、入浴や足湯などでリラックスしながら体を温めたりするのも効果的です。
そのほか、微弱陣痛と判断された場合は、陣痛促進剤を使用することもあります。