乳児湿疹の悪化にも!?意外と知らない赤ちゃんの正しいスキンケアって?【専門家】
※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
乳幼児湿疹とは?
乳児湿疹とは、新生児期から乳児期に起こりやすい湿疹をともなう皮膚トラブルの総称です。現れる症状は、カサカサした湿疹や赤みを帯びた湿疹、黄色くてジクジクとした湿疹などがあります。ほとんどの場合、生後数日から、皮脂腺が多いとされる部位を中心に現れます。
正しくケアすれば、一過性で終わることが多いですが、なかには湿疹が慢性化してしまい、アトピー性皮膚炎に発展したり、ひっかくことで傷ができて、そこから細菌感染したりする可能性があるため注意が必要です。
乳児湿疹の分類とそれぞれの原因
乳児期に現れる乳児湿疹には、原因によって分類することができます。主な湿疹は次の4つです。
■乳児脂漏性(にゅうじしろうせい)湿疹
新生児期から乳児期初期ごろの月齢が小さい子どもによくみられる湿疹で、母親からのホルモンの影響で皮脂の分泌が多くなるために起こり、頭部や額などに現れやすいのが特徴です。湿疹部分はニキビに似た状態で、黄色いかさぶたのようなものがついているという特徴があります。
■乳児乾燥性湿疹
軽度な皮膚の乾燥によってかゆみがあり、ひっかくことでできる湿疹が乳児乾燥性湿疹です。皮膚が乾燥しているとバリア機能がとても弱くなるため、外部からの刺激に対するアレルギー反応が強く出ることで、さらに悪化することもあります。
■乳児汗疹性(にゅうじかんしんせい)湿疹
夏場など、汗をかきやすい時期に生じやすい乳児汗疹性湿疹は、汗疹(あせも)と呼ばれます。赤みを帯びた湿疹が特徴で、かゆみが強く、ひっかくことによって悪化し汗疹の状態が続くことでさらに症状が悪化するという悪循環が起こりやすい湿疹となります。
■おむつかぶれ
おむつをはいている部分にできる湿疹で、主な原因は尿や便がおむつの素材と混ざり合うことで刺激物となることですが、ゴムの圧迫や紙おむつの材質、繊維などの刺激が原因となる可能性があります。
乳児湿疹の治療と予防効果のある対処方法
乳児湿疹は適切な治療をおこない、じょうずに対処することで早く治すことができ、予防もできます。
■治療方法
肌の乾燥やかゆみがひどくならないよう、保湿剤で皮膚をよい状態に戻す治療が一般的です。