赤ちゃんの鼻水がひどい…。病院に行ったほうがいい?【助産師】
鼻水吸引の前にするといいこと
お風呂に入ったあとなどは、鼻水が吸引しやす状態です。それ以外は、蒸しタオルなどを鼻に少し当てて蒸らすのも効果的です。その際は、熱すぎないように腕の内側で温度を確認してから当てましょう。鼻水の手前に塊がある場合は、ティッシュや綿棒で取っておくと吸引チューブにつまりにくいです。
嫌がってかわいそうなこともありますが、泣いているときのほうがたまっていた鼻水が出やすく、奥の鼻水も多く吸引できることもあります。
赤ちゃんの体や顔を固定することが大切
他の人に赤ちゃんの体や顔を固定しておいてもらうと、吸引に集中できるようになります。手で押さえたり、後ろから抱きしめたり、バスタオルやおくるみでしっかりくるみましょう。ひとりでおこなう場合は、両脚を開脚し、股の間に赤ちゃんの頭がくるようにして、赤ちゃんの両手足を太ももの下に入れ込みます。
赤ちゃんであっても、吸引や吸引中の固定の必要性はしっかりと説明してあげてください。1歳近くなったら、赤ちゃんにお気に入りのぬいぐるみやお人形に吸引するまねを見せたり、ぬいぐるみに吸引するまねをして赤ちゃんに遊んでもらったりすると、機嫌よく吸引させてくれることもあります。
鼻水吸引は「角度」がポイント!
吸引器を当てる角度は、赤ちゃんの鼻の構造を知ることが大切です。赤ちゃんの鼻水がたまりやすいところは、鼻の穴に対して平行方向の後ろにあります。鼻の中心に向けて、斜め内側に吸引口を上向きに浅く挿入し、少し水平になるように立てるような角度にしていきます。
吸引できている音がするところを上下にゆっくり動かしながら適切な角度を探ってください。
鼻翼(びよく/小鼻のこと)横のくぼみに指を押しあてて横に引っ張るようにすると鼻腔が広がり吸引しやすくなります。吸引するときは、吸引口を鼻の穴に隙間なくピッタリ挿入するよりも、少しずらして隙間をあけて、空気を一緒に吸引すると取れやすくなります。泣いていれば耳の鼓膜に負担はかかりませんが、吸引時間は一回10秒以内。お子さんの状態を見ながら、吸引と休憩を繰り返していきましょう。
※参考:ニュース(ママネタ):「角度」で効果が違う!?赤ちゃんの鼻水をじょうずに吸引するコツ【ラクに楽しく♪特集】【著者:助産師 榎本美紀 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー】