保育園で大人気! 現役保育士がおすすめするトイレの絵本4選
と元気な声色で読むと子どもが引き付けられるようです。
「なかなかトイレで便ができないから、きっかけになれば」と思って読むこともあると思います。でも、絵本を読んだあとに「○○ちゃんもトイレでしてね」などの声かけをするとかえって子どもにプレッシャーになります。絵本はあくまで遊びの1つととらえ、読んだあとは「みんなスッキリしたねー」程度の感想にしておきましょう。
『しろくまのパンツ』(ブロンズ新社)
tupera tuperaさんの絵本。私の保育所では2歳児の誕生日プレゼントとしても定番の絵本です。「どこにいったんだろう」と下着をなくして困っているしろくまさんと、心配したねずみさんが一緒になって探しに行く絵本です。まず見つけたのは、カラフルなシマシマ模様の下着。
その次はお菓子の絵がいっぱい書かれたもの。花柄に「I ♡ ねずみ」と書かれたものなど。行く先々でいろいろな下着と出会います。
はたしてしろくまさんの下着は見つかるのか?
この絵本は、のぞき窓があるしかけ絵本になっています。のぞき窓から見える下着がしろくまさんのものじゃないと分かったら、「じゃあ、だれのかな?」と問いかけて、一度子どもの顔を見てあけましょう。子どもの期待に満ちた表情を確認したあとにパッとページをめくり、履いている動物を紹介して、その下着と動物の絵を一緒に楽しみます。
何度も読んでいると、子どもたちに「だれのパンツ?」と聞くだけで、「ねこ~!」などと教えてくれます。ねこと分かっていても、ページをめくってねこが出てくるとやっぱり楽しくて、ウキウキ体を揺らしながら読んでいる子もいます。
『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP研究所)
ヨシタケシンスケさんの絵本です。絵本に出てくる「ボク」は、おしっこをする前かした後に、いつもちょっぴりもれて、いつもお母さんに怒られます。でも、しばらくすると乾くから、お母さんに見つからないように少しだけ冒険に出かけます。
きっと、ぼく以外にももれたろうがいるのではないか? と思って、出会った困った顔をしている子どもたちに「ねえ、キミ、もしかしてもれたろう?」と聞いて回ります。
この絵本では、「おしっこがもれても大丈夫なんだよ」