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身内を装って電話をかけ、さまざまな口実で金銭をだまし取ろうとする『オレオレ詐欺』。警察庁によると、2020年1月~6月のオレオレ詐欺を含む特殊詐欺の認知件数は約6900件、合計被害額は約129億円にのぼるといいます。知り合いを装い「携帯をなくした」という電話をかけ、電話番号が変わったと思い込ませた後に、再度電話をかけ「お金が必要になった」といって金銭をだましとる手口もあるようです。笠井信輔「ばーか、俺がシンスケだよ!」元フジテレビアナウンサー、笠井信輔さんは2021年1月18日、Instagramでオレオレ詐欺らしき怪しい電話がかかってきたことを明かしました。自宅に突然かかってきた1本の電話。相手の男性は「あのさあ、電話かかってこなかった?」と話し始めたそうです。「あのさあ、電話かかってこなかった?」やや低い長男のような声しかし、自信が持てずに聞き返しました「かかってこないけど、どなた?」「……シンスケだけど」(信輔!! オレじゃんか!)「シンスケなの?」「そうだよ」「どうしたの?」「携帯電話なくしちゃってさあ、多分、交番から連絡があると思うけど、よろしくね」shinsuke.kasaiーより引用男性は笠井さんの名前と同じ『シンスケ』と名乗っていたそうです。オレオレ詐欺を疑い始めた笠井さんは「ばーか、俺が信輔だよ!」といって切ろうかと思いますが…。そこで私は、「わかったけど、何番の携帯電話をなくしたの?」セオリー通りに相手に個人情報を確認するために詰め寄ってみるとオ「いつものやつだよ」私「え?でも2台持ってるじゃん」(ホントは1台しか持ってないけど…)(中略)オ「わからない。なくしたから」私「いつも教えてくれるじゃない」そう優しく言った瞬間、ーーーツーツーツー…突然電話は切れたのでしたshinsuke.kasaiーより引用笠井さんは、携帯を2台持っていることにして「あなたが失くしたのは、どっちの携帯か」と問いつめます。すると男性は嘘がバレたと思い焦ったのか、突然電話を切ったのでした。詐欺の電話や自分の知らないところで個人情報が流出しているのは、本当に怖いもの。投稿の最後に笠井さんは「みなさん、詐欺には本当に気を付けてください!」と注意を呼びかけました。【ネットの声】・怖かったことでしょう…。高齢の両親がいるので、こんな危ない電話があることを伝えたいと思います。・笠井さんの返し方が冷静で、とても勉強になります。身近な話なので気を付けようと思いました!・まさか本人へのオレオレ詐欺とは…。笠井さんの対応力、さすがですね!オレオレ詐欺などの被害を防ぐため「迷惑電話防止機器を利用する、事前に家族の合い言葉を決めておく」「個人情報や暗証番号を安易に教えない」などの対策を徹底したいものですね。[文・構成/grape編集部]
2021年01月20日こんにちは、保育士の中田馨です。1歳半を過ぎたころから少しずつ意識しはじめることの一つとして「トイレトレーニング」があると思います。今回は、そんなトイレにまつわるおすすめ絵本を紹介します。 絵本を通じてトイレのイメージを楽しくする急におむつはずしをスタートすると、戸惑ってしまう子ももちろんいるでしょう。トイレってどんな感じ? 下着を履くってどんな感じ? というのを絵本を通して伝えることもできます。 また、機嫌よくトイレに座ってくれるときはいいけれど、「断固拒否!」という時期もあります。また、調子よく過ごしていたのに、「紙おむつがいい!」と下着を拒否する時期もあります。そんなときでも、トイレが楽しい場所であることを絵本を通じて感じてもらえるといいですね。 『おトイレさん』(教育画劇) きたがわめぐみさんの絵本です。本屋で初めて見たときに、おトイレさんのイラストに衝撃を受け思わず手に取りました。「おトイレさんのおトイレでおトイレをするこどこにいるかな?おトイレにこまったらいつでもいらっしゃーい!」と、おトイレさんは歩いています。 トイレをしたいリスやヘビは、おトイレさんに「おしっこさせて」とやってきてはスッキリいい気持ち。きりんのぼうやは、まだおトイレしたことがないんだけど…とストーリーが続きます。随所にちりばめられた、ダジャレがまたクスッと笑えます。 楽しい絵とリズム感のあるこの本を読むと「トイレって楽しいな!」と思えてきます。子どもがおトイレさんを好きになったら、便器のフタに画用紙などで作ったおトイレさんの顔を貼り付けてもいいですね。「おトイレさんが○○ちゃんを応援しているね!」なんてお話しながら、楽しんでトイレができそうです。大人がクスッと笑える「おトイレしんぶん」も絵本にこっそり挟まっていますよ。 『ひとりでうんちできるかな』(偕成社) きむらゆういちさんの「あかちゃんのあそびえほん」シリーズの1つです。絵本にはいつものメンバー、ネコのミケ、ことりのピイちゃん、こいぬのコロ、かいじゅうさん、ゆうちゃんが出てきます。それぞれが「うーん、うーん」と頑張って便を出すお話です。この絵本はしかけ絵本になっていますので、しかけをめくるときは、いつも以上に少し間をあけて、めくったら「おや!」と元気な声色で読むと子どもが引き付けられるようです。 「なかなかトイレで便ができないから、きっかけになれば」と思って読むこともあると思います。でも、絵本を読んだあとに「○○ちゃんもトイレでしてね」などの声かけをするとかえって子どもにプレッシャーになります。絵本はあくまで遊びの1つととらえ、読んだあとは「みんなスッキリしたねー」程度の感想にしておきましょう。 『しろくまのパンツ』(ブロンズ新社) tupera tuperaさんの絵本。私の保育所では2歳児の誕生日プレゼントとしても定番の絵本です。「どこにいったんだろう」と下着をなくして困っているしろくまさんと、心配したねずみさんが一緒になって探しに行く絵本です。まず見つけたのは、カラフルなシマシマ模様の下着。その次はお菓子の絵がいっぱい書かれたもの。花柄に「I ♡ ねずみ」と書かれたものなど。行く先々でいろいろな下着と出会います。はたしてしろくまさんの下着は見つかるのか? この絵本は、のぞき窓があるしかけ絵本になっています。のぞき窓から見える下着がしろくまさんのものじゃないと分かったら、「じゃあ、だれのかな?」と問いかけて、一度子どもの顔を見てあけましょう。子どもの期待に満ちた表情を確認したあとにパッとページをめくり、履いている動物を紹介して、その下着と動物の絵を一緒に楽しみます。 何度も読んでいると、子どもたちに「だれのパンツ?」と聞くだけで、「ねこ~!」などと教えてくれます。ねこと分かっていても、ページをめくってねこが出てくるとやっぱり楽しくて、ウキウキ体を揺らしながら読んでいる子もいます。 『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP研究所) ヨシタケシンスケさんの絵本です。絵本に出てくる「ボク」は、おしっこをする前かした後に、いつもちょっぴりもれて、いつもお母さんに怒られます。でも、しばらくすると乾くから、お母さんに見つからないように少しだけ冒険に出かけます。きっと、ぼく以外にももれたろうがいるのではないか? と思って、出会った困った顔をしている子どもたちに「ねえ、キミ、もしかしてもれたろう?」と聞いて回ります。 この絵本では、「おしっこがもれても大丈夫なんだよ」ということも伝えたいと思って読んでいます。子どものなかには、おしっこや便を漏らすと隠そうとする子もいます。私たち大人が「それくらい平気、平気!」と大らかな気持ちで子どもを受け入れられるきっかけになる絵本でもあるかもしれません。最後にもれたろうのおじいちゃんのひとことと、それを聞いているお母さんの表情。思わず吹き出してしまいますよ! トイレに関する絵本を読むときに気を付けたいことは、しつけの教育をするわけではないということ。あくまで遊びの一環として取り入れることです。「トイレってこんな感じなんだよ」と、トイレへ明るいイメージを与えるきっかけ作りとして取り入れてみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年01月18日ピエール アルディ(PIERRE HARDY)と、アーティスト河原シンスケによるコラボレーションバッグ&ウォレットなどが登場。2020年11月7日(土)から11月22日(日)までピエール アルディ 東京などでオーダーを受け付け、2020年12月中旬より発送される予定だ。河原シンスケとコラボ河原シンスケは、ウサギのモチーフをシンボルに創作活動を行うアーティスト。メゾンブランドのキャンペーンにおけるイラストなどを手掛けるほか、プロデューサー、空間演出家としても活躍している。ウサギを描いたキューブ柄バッグ&ウォレット今回は、河原と同じくパリを拠点とし、長年の友人でもあるというピエール アルディとコラボレーション。河原シンスケを象徴するウサギのモチーフと、ピエール アルディのアイコンであるキューブを掛け合わせたカメラバッグ、財布、ポーチを展開する。モノトーンのキューブ柄をベースにしたボディに、河原の生み出したキャラクター「MISS YOGA」「MR STRONG」「RABBIT CAGE」をあしらった。イニシャルを入れることも可能いずれのアイテムにも、希望のイニシャルを入れることが可能。注文を受けてから、ひとつひとつ手書きで丁寧に名入れを行う。【詳細】ピエール アルディ×河原シンスケオーダー受付:2020年11月7日(土)~11月22日(日)発送:2020年12月中旬予定販売店舗:ピエール アルディ 東京、公式オンラインストア・CAMERA BOX -MISS YOGA- 47,000円+税 H10.5×W18×D7cm・WALLET -MR STRONG- 27,000円+税 H9.5×W12.5cm・POUCH L -RABBIT CAGE- 32,000円+税 H20×W30cm※希望のイニシャル(2~4文字)を入れることが可能。【問い合わせ先】ピエール アルディ 東京TEL:03-6712-6809
2020年11月08日家事、仕事、そして正解がない子育て。忙しい毎日を過ごす中で、うまくいかないことが続いてしまったり、疲れ果てて気持ちが落ち込んでしまうときもありますよね。そんな時は少しだけでも時間をつくって読書をしてみませんか? 読んだらきっと心が軽くなる、素敵な育児エッセイを10冊ご紹介します。前向きになるヒントを見つけるきっかけになるかも。気分転換にぜひ役立ててください。これからママになる人へのプレゼントにも、思い切ってパパとシェアしてみるのもおすすめです。育児エッセイ #01『大丈夫。今日も生きている』田尾沙織カメラマン田尾沙織さんの息子・奏ちゃんは妊娠25週、わずか500gで生まれた。戸惑いのなか、医師から告げられたのは「72時間が山で、それを乗り越えてもまだいくつもの山があり、どうなるかわからない」ということ。さまざまな病気のリスクをかかえながら、NICU(新生児集中治療管理室)、GCU(回復治療室)を経て、無事に退院するまでの256日間が日記形式で、奏ちゃんの写真とともに綴られる。次々に押し寄せる不安や後悔と向き合いながら、「生きている時間が残り少ないとしたら、産まれた事実を残してあげたい」と生きる希望に変えて、日々シャッターを切り続けた田尾さんと奏ちゃんの命の記録。『大丈夫。今日も生きている』田尾沙織/ 赤ちゃんとママ社刊育児エッセイ #02『きみは赤ちゃん』川上未映子35歳で初めての出産を経験した、芥川賞作家・川上未映子さん。妊娠検査薬で陽性反応が出た瞬間から、長男の通称・オニくんが1歳の誕生日を迎えるまで、至難の連続を綴った一冊。つわり期を「胃から食道にかけて、すわっすわのものがやってきて」と独特な表現をしたり、観察眼が光るエピソードは読みごたえたっぷり。まるでジェットコースターのように、日々めまぐるしく変化する妊娠・出産時のリアルな身体と心情、ありのまま描かれる痛みや苦しみにママの共感の声が多数。ときには笑いながらぐんぐんと読み進め、オニくんへの愛を語るラストには涙が止まらない。『きみは赤ちゃん』川上未映子/文春文庫刊育児エッセイ #03『母ではなくて、親になる』山崎ナオコーラ37歳で第一子を産んだ人気作家・山崎ナオコーラさんの、新しい感覚の出産・子育てエッセイ。流産や妊活、健診、保育園落選など、子どもが1歳になるまでのエピソードを通し、驚きや喜びをありのまま綴る。著者は「お産ではなく手術」や「(子どもと親の)似ているところは探さない」とあえて記すことで、わが子への愛情を家族内だけで完結させず、これから子どもが待ち受けるだろう広い世界や社会に目を向け、多様性を重んじることの大切さを教えてくれる。社会やジェンダーのステレオタイプな考え方にとらわれ窮屈な気持ちを抱えている人を、やさしく解放してくれるはず。『母ではなくて、親になる』山崎ナオコーラ/河出文庫刊育児エッセイ #04『すべて、こども中心。』齋藤紘良東京・町田市にある保育園『しぜんの国保育園』の理事長・齋藤紘良さんによる初著書。ミュージシャンとしても活躍し、独自のアプローチがメディアでも注目を集める著者の目線から、子どもが主体性を持ちのびのび育っていくためのヒントをひも解き、子どもがいる暮らしをより楽しむための新しい視点について語る。「読み聞かせやアートに触れることって大切?」などの子育て世代の悩みや疑問にも丁寧に答えている。これからの子どものための社会を考え、「自分らしい親になりたい」と願うすべてのパパとママに読んでもらいたい参考書。『すべで、こども中心。しぜんの国保育園から知る、 こどもの主体性を大切にしながら家族が豊かに暮らす方法』しぜんの国保育園 齋藤紘良/KADOKAWA刊育児エッセイ #05『そういうふうにできている』さくらももこ故・さくらももこさんによる超ロングセラーの育児エッセイ。「この腹の中に、何かがいるのである。大便以外の何かがいる……!」と著者らしい言葉でスタートを切る。多忙を極めるなか妊娠発覚し、バカバカしいギャグを考えて乗り切ろうとしたどん底のつわり期、便秘との壮絶な戦いなど、笑いあり涙ありの十月十日が描かれる。エッセイの締めくくりでは「全ての現象の現れはそれがそういう状態になるように、そういうふうにできているということだ」とタイトルの由来が語られる。妊娠・出産時のあまりに激しすぎる身体や心の変化や、どうにもならないことを楽に受け入れ、前向きになれる一冊。『そういうふうにできている』さくらももこ/新潮社刊育児エッセイ #06『へそまがり』菊池亜希子女優&モデルの菊池亜希子さんによる、雑誌『リンネル』での人気連載エッセイが待望の書籍化。結婚、出産、子育て……人生の転機が次々に訪れるなか、不安な気持ちと正直に向き合いながら、著者らしい丁寧な言葉で、かけがえのない日常がやさしく紡がれる。出産後のリアルな心境を書いた「3人になった日」ほか、娘さん(通称・イコ坊)や旦那さん、家族とのエピソードの数々に、ときにくすっと笑い、ときにほろりと涙をこぼし、読み終わった後はあたたかい気持ちになること必至。ファッションの話や、昔の思い出話なども収録されており、ちょっと息抜きしたいときのお供におすすめ。『へそまがり』菊池亜希子/宝島社刊育児エッセイ #07『懺悔日記』藤田あみい漫画家でエッセイストの藤田あみいさんが、娘の発達に疑いを持ってしまったことをきっかけに、インターネットに溢れるさまざまな情報の渦に巻き込まれ、深刻な産後うつ、加えて強迫性障害を発症。壮絶な苦しみと再生、娘さんへの愛溢れる2年半の記録した、ママ向けWEBサイト「Hanakoママweb」での人気連載が一冊に。飾り気なく、淡々と描かれる日常はやけにリアルで共感の嵐。巻末に収録された「子育てがつらいと感じたら 産後ママのためのヘルプガイド」も必読。「つらいときは無理せず、人に頼っていい」と、そっと寄り添ってくれる。『懺悔日記 子どもの愛し方を知るまで』藤田あみい/マガジンハウス刊育児エッセイ #08『ヨチヨチ父』ヨシタケシンスケ/人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんによる、「パパ目線の初めての育児」をテーマに綴ったイラストエッセイ。子育てがひと段落した著書が、“パパのトホホな日常”を振り返り、育児における父親と母親の差を、ユーモアたっぷり、時にはちょっぴり切なく描く。赤ちゃんとママの絆の強さにどこか疎外感を感じてしまったり、ママの強さを感じたり、ママの気持ちがわからない苦しみ、多くの戸惑い……。パパが読んだら、「そうそう~!」と思わず共感してしまうはず。壮絶な毎日の裏でパパが密かに感じていたことに、ママは新発見もあるかも。『ヨチヨチ父-とまどう日々-』ヨシタケシンスケ/赤ちゃんとママ社刊育児エッセイ #09『新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく』大平一枝作家でエッセイスト、2人の子どもを育てる大平一枝さんによる17年間の子育ての記録。WEBサイト『北欧、暮らしの道具店』やアサヒコムなどでの連載を中心に、子どもの年齢順にまとめられたもの。「どんなに失敗したって、少々手抜きしたって子どもは勝手に育っていく」「あんまりがんばりすぎず、正しいお母さんを目指しすぎないでいい」「自分流でいい」と、著者のおおらかでやさしい言葉で、毎日奮闘するママたちへエール送る。他人と比べてしまい「自分はダメだなぁ」とがっかりしてしまったときに手に取りたい一冊。『新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく―母業23年つれづれ日記』大平一枝/大和書房刊育児エッセイ #10『れもん、うむもん!』はるな檸檬漫画家・はるな檸檬さんが「泣いているお母さんの横で、肩を抱いて一緒に泣くようなものを描きたい」と、自身の妊娠発覚から出産後の育児までを描いたエッセイ漫画。つわりに始まり、分娩、母乳。思うようにならない自分の身体と心、小さな命を預かることへの緊張など……共感すること間違いなし。出産、育児の言葉にできない大変さにやさしく寄り添ってくれる一冊。お医者さんとの会話や、妊娠期の状況など、とても細やかに描かれているので、プレママに役に立つ情報も多数。『れもん、うむもん!――そして、ママになる――』はるな檸檬/新潮社刊
2020年10月19日社会性や実験性の高い斬新な新作公演を重ねている燐光群。彼らが2016年から3年間実施した「アジア共同プロジェクト」では、タイとフィリピンで取材やワークショップを行い、両国の俳優・演出家を招いて清水弥生作の2本、『Summer House After Wedding』(2016年)と『リタイアメン』(2018年)を東京で初演。バンコク、チェンマイ、マニラでのツアーでも好評を博したが、今回は同企画に参加していたタイの気鋭、ニコン・セタンの戯曲『Rai Phamnak』を、日本版『安らかな眠りを、あたなに YASUKUNI』として、セタンと坂手洋二の共同演出で上演する。物語に登場するのは、亡霊となった昔の彼女に取り憑かれているワンチャイ。そして、幼なじみのシンスケの霊魂を探している日本兵の亡霊タダシ。彼は、泰緬鉄道が建設されていたカンチャナブリで消息を絶っていた。現在のバンコクで、不思議な出会いを果たした仲間たち。迷いながらたどりつく、それぞれの真実とは……。本作は、アジアの演劇人が初めて日本の靖国神社について描く作品であり、歴史性にポップさとユーモアを交えながら、伝統と現代、国際性を融合した国際合作。セタンは今回の上演に向けて「靖国神社。その名前は安らぎの地を意味し、第二次世界大戦よりも遥か昔から、国のために犠牲となった老若男女すべての人々の御霊を祀るという大切な意味をもっている。それなのに何故、日本の首相がこの神社を参拝するたびに、中国、韓国からの抗議の火種になってしまうのだろうか」と疑問を呈する。また、作品については「バンコク・サムヤンに私たちの劇団が持っていた小さな劇場を閉館する前の最後の作品だった。あれから13年を経て、ついに、この作品を日本で上演することになった。私にとっては、タイで行方不明になった日本人の帰国の手助けをするような感じだ。日本の人たちがどう受け入れてくれるか、想像するとわくわくする」と語る。燐光群とタイ気鋭のアーティストが、戦争の時代と現在、霊界と今を生きる人間の交錯を描き出す舞台は、3月20日(金・祝)から29日(日)まで東京・劇場MOMOにて上演。文:伊藤由紀子
2020年03月18日毎月1日、ママのひとり時間に読みたい素敵な本と、おすすめの新作絵本を紹介する連載企画がスタート! 今月はママにおすすめのお弁当やつくりおきなどのレシピ本3冊と、子どもと一緒に読みたい楽しい3冊の絵本をご紹介します。読書は、ママのリフレッシュする時間にも、親子のコミュニケーションを深める時間にも、とってもいいものです。ぜひ、読んでみてくださいね。ママにおすすめの新刊_01『にぎりっ娘。のはじめての子どもべんとう』にぎりっ娘お弁当動画人気No.1を誇る“にぎりっ娘”さん初の著書。冷蔵庫にあるものでつくる、簡単・可愛い・等身大のお弁当レシピは真似したくなること必至。子どもが好きな味付け“甘み”を活かしたレシピは、大人もごはんが進むものばかりです。新入園・入学の前にチェックしておきたい一冊。『にぎりっ娘。のはじめての子どもべんとう』にぎりっ娘 /学研(Gakken)1/29(水)発売ママにおすすめの新刊_02『一生使えるつくりおきBEST』スガつくりおき歴20年! 月間アクセス数140万を超える人気「つくりおきブロガー」スガさんによる新刊。一生つくり続けたい158のレシピは、時短・節約・体にやさしいと3拍子揃ったものばかり。家族の健康を考えて、一家に一冊は置いておきたい保存版。『一生使えるつくりおきBEST』スガ/扶桑社1/30(木)発売ママにおすすめの新刊_03『果実とパンの組み立て方』ナガタユイ人気のフルーツサンドをはじめ、ジャムやコンポートを使ったサンド、タルティーヌ、ナッツやドライフルーツの合わせ方など、パン好きなら絶対に知っておきたい鉄板ルールを紹介。おいしさを引き出す果物の切り方、加熱や乾燥による味や用途の変化なども解説してあるので、プロを目指す人も必見の一冊。『果実とパンの組み立て方』ナガタユイ/誠文堂新光社 2/10(月)発売キッズにおすすめの新刊_01『100』名久井直子小さな数しか数えられない子に、「100ってどのくらい?」を伝えるビジュアル絵本。どんぐり、貝がら、輪ゴム、金魚、積み木。暮らしの中にある、いろいろなものの100個を、見て感じて楽しもう! 「風船100個をふくらます」「スーパーボール100個を弾ませる」など、撮影時の苦労を想像して見るのも◎。『100』名久井直子 作、井上佐由紀 写真/福音館書店2/10(月)発売キッズにおすすめの新刊_02『もしものせかい』ヨシタケシンスケ『りんごかもしれない』『りゆうがあります』などで人気の絵本作家・ヨシタケシンスケさんの新刊。ある日、大切なオモチャが“もしものせかい”に行ってしまうことに。大事なものを失った時や思いがけない別れが訪れた時、「どうやって心に空いた穴を埋めたらいい?」を考える、やさしさに満ちた心温まる絵本。『もしものせかい』ヨシタケシンスケ/赤ちゃんとママ社1/28(火)発売キッズにおすすめの新刊_03『あぶない!どーする?』穂髙順也動物学者であり、『ざんねんないきもの事典』シリーズの今泉忠明さんが監修を担当。敵が現れた時、動物たちはどんな身の守り方をするの? ヤマアラシ、フグ、アルマジロ、スカンクが登場し、個性的な防御の仕方を紹介。ページを開く前に、どんな身の守り方をするか想像をめぐらせても楽しい!『あぶない!どーする?』穂髙順也 著、西藤 燦 絵、今泉忠明 監修/岩崎書店 1/30(木)発売それでは、来月もお楽しみに。edit&text/Yukiko Takeda
2020年02月01日「本選びのプロ」がとっておきの情報を教えてくれる連載『まなびの本棚』第4回です。新しい年を迎えてようやく落ち着いてきたこの時期。しかし一方で、入園や入学の心配や次の学年に上がる準備で緊張感が高まる時期でもあります。そんなときこそ、ぜひ親子で一緒に「読書時間」を楽しみませんか?今のお子さんよりも少し上の年齢を対象にした本を一緒に読んで、ワクワクドキドキの気持ちを味わってみるのもいいですね。今回ご紹介する本も、お子さんが物事を多角的な視点で見るきっかけにつながるものばかりですので、ぜひご参考にしてください。この連載では、日販図書館選書センターで選ばれた本のランキング、そして選書のプロ・コンシェルジュによるコラムをご紹介します。きっとお子さんの本選びのお役に立つはずです。選書センターについて、詳しくはこちらをお読みください→図書館司書や教育関係者が足繁く通う『日販図書館選書センター』って知ってる?人気図書ランキング1位みずとはなんじゃ?かこさとし 作・鈴木まもる 絵小峰書店2位みえるとかみえないとかヨシタケシンスケ/伊藤亜紗アリス館3位またまたねえ、どれがいい?ジョン・バーニンガム 作評論社4位天皇と元号の大研究 日本の歴史と伝統を知ろう(楽しい調べ学習シリーズ)高森 明勅 監修PHP研究所5位失敗図鑑いろは出版 編著いろは出版(※2018年11月26日~12月27日に集計)今回のランキングでは、選書センター2周年期間に選ばれた図書を紹介しています。1位の『みずとはなんじゃ?』は、かこさとしさんが手がけた最後の絵本です。私たちの生活に欠かせない水の不思議な性質を知ることで、科学への関心を高めるきっかけになるかもしれません。2位の『みえるとかみえないとか』は、視覚障害がある人の世界を通して「普通ってなに?」と問いかける絵本。「みんな一緒」で共感して安心することもときには必要ですが、「自分とは少し違う」ことを楽しいと感じる心を育てることも大事ですね。コンシェルコラム"本選びのプロ"選書センターコンシェルジュのおすすめの本先住民族アイヌの歴史や文化がよくわかる!QRコード付きで音声も。アイヌの文化については、小学校の社会(5・6年)や国語(6年)、中学校の社会(1年)、国語(2年)にて学習します。また、週刊ヤングジャンプで連載中の『ゴールデンカムイ』(野田サトル)のアニメの影響もあり、アイヌについての関心が高まっています。小・中学校の学習においては、地理、歴史、人権の切り口から触れる機会が多い話題ですが、類書は少ないのが現状です。先住民族アイヌの文化を正しく知るため、衣・食・住や歴史をイラストや写真でやさしく解説されている本書では、QRコードで楽器の音やアイヌ語の音声を聞くこともできます。ここで本書より、豆知識をご紹介。私たちが日常的に使っている「トナカイ」や「シシャモ」という言葉、実はもともとアイヌ語なんです。このようなことを知ると、アイヌがより身近に感じますよね。『アイヌ もっと知りたい!くらしや歴史』北原 モコットゥナシ/蓑島栄紀 監修岩崎書店
2019年02月19日パパに対して「なんでそんなこと言うかな?」「なんでこれができないかな!?」と思ったことがあるママ、多いですよね。筆者も何百回思ったか知れません…。パパって子供やママをどう見てるんだろう?そんな疑問に楽しく答えてくれるのが、パパが描いた「パパエッセイ」!中でもオススメの3作をピックアップしてみました。パパにイライラした時に読むと、ちょっと優しい気持ちになれるかも?大人気絵本作家・ヨシタケシンスケの『ヨチヨチ父』972円(税込)/赤ちゃんとママ社『りんごかもしれない』や『もうぬげない』といった大ヒット絵本を連発する、今をときめく絵本作家ヨシタケシンスケさんのイラストエッセイ。二児の父でもある著者が、陣痛中の声にドン引きしたり、横に大きくなっていくママに思うところあったりなど、パパの本音をコミカルに描いています。ママとイチャイチャしたいのにバッサリ断られたり、風邪をひいて邪険にされ「心配してもらったり、看病してもらったり。パパの世界ではそれらはもうすでにファンタジーの領域なのです」としょんぼりしたり、なんだかパパがかわいく見えてきちゃうシーンも。子育ての心配や辛かったことなど、親としてのあるあるネタもおさえてあるので、パパもママも笑いながら大きくうなづいてしまう一冊。(C)2017 Shinsuke Yoshitake妻(伊藤理佐)のエッセイと対をなす、吉田戦車の『まんが親』全5巻/各802円(税込)/小学館『伝染るんです。』で一世を風靡した吉田戦車の育児エッセイ漫画。同じく漫画家の伊藤理佐と結婚し、それぞれがそれぞれのエッセイで娘を描いています。『まんが親』はパパ目線。幼児ならではの語彙や言いまわしを気に入ってるシーンや、娘の鼻歌をBGMにしたお散歩など、日常の何気ない家族の幸せがつづられています。たまにダークな面が出てきたり、娘の突然の小芝居やごっこ遊びに戸惑いながらも全身でつき合う姿がパパならではかも?伊藤理佐が描くママ目線の『おかあさんの扉』と一緒に読むと楽しさ倍増です。(C)吉田戦車/小学館SNSでバズり中!横山了一の『きょうの横山家』既刊1巻/594円(税込)/KADOKAWAこちらも夫婦で漫画家の横山了一による『きょうの横山家』。息子の理不尽な対応を描いた『息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました。』が人気となり、育児・家族エッセイがライフワークに。ゲームや漫画大好きな両親のもと、同じように育った息子と娘とともに送る、楽しくオタクな賑やか生活。調査兵団(『進撃の巨人』に登場する兵団)より念入りにパパのうなじを切る息子、「パパのみためはきらいだけど、あそんでくれるところはすき」と女子全開の娘。時として子どもたちより子どもかもしれないパパは、ブログやSNSで積極的に漫画をアップ中()。よくバズっています。(C)横山了一/KADOKAWAついつい視野が狭くなりがちな育児期、パパエッセイで楽しく視点変換できたら夫婦間にも笑顔が増えるかも! <文・写真:フリーランス記者清宮(clabocco)>
2019年01月12日今月の人。脳研究者・薬学博士池谷裕二さん1970年、静岡県生まれ。1998年、東京大学大学院薬学系研究科で薬学博士号取得。2002~2005年コロンビア大学客員研究員を経て、2014年より同学部教授。専門分野は大脳生理学。特に海馬の研究を通じて、脳の健康について探求している。文部科学大臣表彰 若手科学者賞(2008年)、日本学術振興会賞(2013年)、日本学士院学術奨励賞(2013年)などを受賞。著書に『記憶力を強くする』、『進化しすぎた脳』、『受験脳の作り方』、『パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学』、『脳には妙なクセがある』など多数。「ぱぴぷぺぽ」の音とカラフルな色と形の世界に赤ちゃんも大はしゃぎ!『ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ』絵・おかざきけんじろう文・谷川俊太郎¥1200/クレヨンハウス谷川俊太郎さんの「あかちゃんから絵本」シリーズ。多彩な創作活動を展開するアーティスト、おかざきけんじろうさんの絵を見て、谷川俊太郎さんが文を書きました。「ぱぴぷぺぽ」の音に合わせて、ヘンテコなものたちがあっちこっちに……。赤ちゃんと一緒にパパ、ママも心地よい言葉のストレッチができます。読み聞かせのときは、大きく口を開けて、大きな声で読むのがポイント。「初めて手に取ったのは、長女が生まれて半年くらい経ったとき。ストーリーはなく、ただ“ぱぴぷぺぽ”の音と、原色っぽい色と形の抽象画で構成されているんですよ。この音と光!人間の原点というか、魂に直接触れちゃうようなイメージですね。赤ちゃんでもめちゃめちゃ反応します。たぶん500回じゃすまないくらい読んだので、うちの絵本はボロボロです。最初は読むのが大変だったけど、もう見なくてもぜんぶ言えちゃうくらい(笑)」音に敏感な詩人ならではのセンス読めばポーンと心地よく胸に入ってくる「私は絵本好きだという印象があるんでしょうね。まだ子どもがいない時から、学生さんが『先生、これ誕生日プレゼントです』って、よく絵本をプレゼントしてくれたんですよ。だから、むしろ大人になってから知った絵本が多いです。絵本って、もちろん子どもが読むのもいいけど、大人も楽しい。物語のように起承転結もいらないし、伏線を回収しなくてもいい。それって絵本だけに許された自由なんだと思います」脳研究者として、長年、さまざまな研究を続けるかたわら、脳について最先端の知見を老若男女、世界に向けて分かりやすく伝えている池谷裕二さん。私生活では現在5歳半の長女、2歳半の次女がいる、子育て真っ最中のパパでもある。「子どもがもっとちっちゃかった頃は、大脳生理学的に考えて、絵本を選んでいました。インパクトのある音や色が使われているなど、フィルターなく、子どもの脳にストレートにポンと届くもの。それ以外に、ひらがなだけで構成されているかどうかもチェックしていましたね。字を覚え始めの頃って、カタカナは読めないですから」まずは親が実際に声に出して読んだときに、子どもの耳にどう響くかが大事。その点、詩人の谷川俊太郎さんによる「あかちゃんから絵本」シリーズはさすがの完成度。中でも、池谷さんが一番好きなのが『ぽぱーぺぽぴぱっぷ』だ。「もともと谷川俊太郎さんの詩が好きで、『二十億光年の孤独』などの詩集は家の本棚に並んでいます。読むたびに、谷川さんの言葉のセンスって素敵だなと思っていたところに、この絵本。もはや言葉ですらない、音のセンスなんですよ。パピプペポだけで、こんなに表現できちゃうんだ!という感動。この作品自体が絵本というより、芸術ですね」最初のうちは噛まずに読むのが難しい。でも、何度も繰り返し読んでいるうちに、いつしかリズムよく、なめらかに読めるようになる。この爽快感ときたら!「子どものためというより、結局、私が好きなんですよ。子どもがいないときも、私ひとりで読んでいますもん(笑)。スラスラ読んでいると、気持ちが明るくなってきます。長女は今、妹に絵本を読んであげるのが好きで、この絵本も読み聞かせしているんですけど、やっぱりまだうまく読めず、悪戦苦闘しています(笑)」魅力的な絵本はいつだってイマジネーションを刺激してくれるこのところ、池谷さんの家の本棚に増えつつあるのが、ヨシタケシンスケさんの絵本。きっかけは、昨年出版されたヨシタケさんの育児マンガ『ヨチヨチ父—とまどう日々』を読んだことだった。「もうウケましたね。こんなおもしろい絵本作家さんが最近いらっしゃるんだと。その後、ヨシタケさんの絵本をたくさん買ったんですが、僕の中で自然に感覚がフィットするのが『なつみはなんにでもなれる』です。読み手のイマジネーションを刺激するというのは、絵本にとってすごく大切なことだと思っていて。この絵本の主人公の女の子のように、物マネ遊びをするって、まさにイマジネーションの世界に入ることなんです。何かの特徴を見つけて、工夫しながらマネして、相手に伝えようとする。そもそも“学ぶ”という言葉は“まねぶ”つまりマネをするというのが語源なんです。模倣することで、私たちは何でも学んでいく。だから、子どもの物マネって、学びの原点なんですよ」両手をウサギの長い耳に見立てて、うさぎのマネをするのだって、立派なイマジネーション。あらゆる動物の中で、自発的に他の動物の物マネをするのは人間だけなのだ。「反論もあるんですよ。たとえば『九官鳥だってマネしているじゃん』って。でも、あれは意味も分からず、音をコピーしているだけ。マネっていうのは違うんです。もっと広くて、ふくらみがある。マネすることによって、そこから発展していくものがいくらでもある、というのが本当のマネなんです」柔軟な視点を持つために常識をくずすことを子どもに教えたい池谷さん自身が影響を受けたメッセージ絵本として忘れられないのが、2001年に発行され、大ベストセラーになった『世界がもし100人の村だったら』。池谷さんが奥様と結婚する前、誕生日プレゼントに贈った思い出の本でもある。「妻とつきあい始めたのが、ちょうど2001年だったんです(笑)。世界を100人の村にたとえて、比較することで、日本がこんなに特殊な国なんだということが分かってハッとしましたね。当時は若造で粋がって、自分では視点をたくさん持っているつもりだったんだけど、これを読んだら、自分は何も知らなかったんだなぁと。反省するとともに、もうちょっと謙虚に生きなきゃいけないな、そもそも常識って何だろう?などと、いろいろ考えさせられました。私が本を書くときは、常識をくずすことをひとつの目標にしているんですが、そういうスタイルの原点になっています」池谷さんが自身の著書を通して伝えたいことは、やはり親として、子どもたちに伝えたいことともダイレクトにつながっている。「子どもって、何かものを見たときは『こうだね』って、すぐ言っちゃいますよね。そのときに『でも、そういう見方だけじゃなくて、こういう見方もあるよね』と、常に教えるようにしています。『君から見ればそうだけど、相手から見たら、こう感じるかもしれないよね』とか。そうやって、親子で会話するときに『あなたが信じている世界が正しいとはかぎらないよ』と伝えることを、長女が2~3歳の頃からずーっとやってきました。これがいいことか悪いことかは分かりません。だって、子どもだって、信念が必要でしょう。それをいきなり壊しているわけですからね。でもその声かけによって、娘は今、パッと何かを考えたときに、それに飛びつかないで、これってああかもしれない、こうかもしれないって、考えるクセがついています。まさにヨシタケシンスケさんの『りんごかもしれない』と一緒ですよ。だから、もしかすると変な性格になっちゃっている可能性もあるんだけど(笑)、娘が将来、柔軟な視点を持つために、すごく大切なことだと思うんです」[ 池谷さん、これもオススメ ]子どもの物マネは〝学び〟の原点子どもと親、それぞれの目線に共感『なつみはなんにでもなれる』作・絵ヨシタケシンスケ¥1000/PHP研究所人気の絵本作家ヨシタケシンスケさんがおくる、くりかえしが楽しいマネっこ絵本。なつみは「すごくいいことおもいついたよ!」と、お母さんのところにやってきました。そして、「なんのマネをしているか、あてるゲームだよ!」と問題を出します。毛布にくるまったり、手をグルグル回したり、いろいろなやり方で何かのマネをしていきますが、お母さんはなかなか当てられなくて……。親子のほのぼのとしたやりとりも見どころです。「子どもがごっこ遊びをする日常のシーンを描いた絵本ですが、初めて読んだときに大爆笑しました。最後まで、まともに読めなかった。笑っちゃって。女の子が一生懸命、アサリの物マネをする場面の可愛さなんて、もう(笑)。親から見ても、あぁ、子どもって、確かにこう!って、共感できる楽しさがありますね。長女は最近、毎日のようにこの絵本を読んでいます。それで妻のところに行って『これなーんだ?』ってやるんですよ(笑)」ラララン ロロロン♪心をつかむフレーズこんな魔法みたいな服があったら最高!『わたしのワンピース』作作・にしまきかやこ¥1100/こぐま社空からフワフワと落ちてきた真っ白い布で、うさぎさんがワンピースを作りました。出来上がったワンピースを着て、お花畑を散歩していると、ワンピースはいつしか花模様に。雨が降ってきたら、水玉模様に……。場面が変わるたびに、次々と柄が変わっていきます。1969年の発行以来、世代を超えて愛され続けているファンタジー絵本の名作。「うちの子はふたりとも女の子で、ワンピースが大好きなんですよ。この絵本のワンピースはさらに柄がどんどん変わっていくんですから、最高ですよね。一方、私がこの絵本に惹かれるのは、ララランロロロンという音の連続。読むと、頭から取れなくなっちゃう。特に意味はなくても、心をグッとつかむ力があるのがいいなぁって。作者が一文字一文字、練りに練った音のリズムと、豊かなイマジネーションの両方を兼ね備えた絵本ですね」子どもの想像力を刺激して、聴く力を育てる親子で聴きながら会話もはずむオーディオブック『お話、きかせて!聴く絵本 むかしばなし ベスト100』¥2700/パンローリング日本のお話からは『ももたろう』や『かぐや姫』、外国のお話からは『大きなカブ』や『三匹のこぶた』。イソップ、グリム、アンデルセンの三大童話も含め、本当に子どもに聴かせたい有名な昔話を集めて、100話にまとめました。子どもが集中して聴けるように、お話は1話5~10分程度。耳で聴くことで記憶に残りやすく、きれいな日本語を自然と学べます。「今、長女は〝耳で聴く絵本〟にハマっています。シリーズになっていて、500話くらい集めているところです。移動中の車の中や、夜寝る前の寝室で、毎日ずっと聴いているほど大好き。私も娘と添い寝しているので、一緒に聴いているうちに、世界中の昔話にすっかり詳しくなっちゃいました(笑)。娘も真剣に聴きながら、見たこともない昔の情景を子どもなりにちゃんと想像しているみたいです。『マッチ売りの少女』に出てくる『マッチって何?』と娘に聞かれたときは、後日、実物を手に入れて、目の前で火を点けてあげました」Illustration:Yuka HiiragiText:Keiko IshizukaComposition:Shiho Kodama
2018年09月22日©YUKA SHIMADA/OJIGI BUNNY INC./KOMAKO SAKAI/ YUKO HIGUCHI/SHINSUKE YOSHITAKE/ MIWA NAKAYA/HAKUSENSHA 絵本情報誌『MOE(モエ)』とは? 左)©YUKA SHIMADA/OJIGI BUNNY INC./HAKUSENSHA右)©KOMAKO SAKAI/HAKUSENSHA 1979年、絵本とキャラクターを扱う月刊誌「絵本とおはなし」として創刊。その後、1983年に月刊『MOE』に改称され、人気絵本・人気キャラクターをテーマとした特集だけでなく、アート・映画・旅・ハンドメイド雑貨・スイーツなどの暮らしにフォーカスした情報をお届けしています。世界でもめずらしい月刊の絵本専門情報誌として、国内のみならず海外の絵本作家・児童書作家に信頼され、良質で愛情たっぷりの取材に基づいた、確かで深い最新情報を発信しており、20代~60代の女性という広い層に支持されています。 同展覧会の見どころ 左)©YUKO HIGUCHI/HAKUSENSHA右) ©SHINSUKE YOSHITAKE/HAKUSENSHA 2019年に創刊40周年を迎えることを記念して開催される同展覧会では、絵本情報誌『MOE』の読者からの支持が高く、絵の表現や作風が異なる5人の絵本作家の代表作約40点、約200点もの原画が公開されます。その他にも、絵本作りの背景や絵本作りへの想い、日常生活の中で大切にしているものや作家自身の絵本体験について作家の言葉を通して紹介し、それぞれの絵本の魅力に迫っていきます。また、絵本情報誌『MOE』の40年にも及ぶ軌跡を辿ることで、その時代の絵本の歩みを振り返ることができ、絵本の多様な魅力と可能性に触れられるような構成となっています。 グッズコーナーを見逃さないで!©MIWA NAKAYA/HAKUSENSHA 各作家のポストカードセット(ミニMOE付き)やトートバック、マグカップなど、展覧会のための描き下ろし原画をモチーフとした会場限定オリジナルグッズを約100アイテムが販売される予定です。是非、同展覧会を通して絵本の果てしない楽しさを感じてみてください。 【情報】MOE40th Anniversary 島田ゆか 酒井駒子 ヒグチユウコ ヨシタケシンスケ なかやみわ 5人展会期:2018年4月18日(水)〜5月7日(月)時間:10:00〜20:00※最終日は17:00閉場※入場は閉場の30分前まで場所:松屋銀座 8階イベントスクエア料金:当日券/一般800円、高校生600円、小中学生400円前売券/一般600円、高校生500円、小中学生300円前売券は、ヤフーパスマーケット、チケットぴあ、ローソンチケット、セブンイレブンにて、4月17日まで販売。 【プレゼント応募】同展覧会の招待券をプレゼント致します。件名に【『MOE40th Anniversary 島田ゆか 酒井駒子 ヒグチユウコ ヨシタケシンスケ なかやみわ 5人展 』に加え、下記の情報を記入の上、info@pelulu.jp宛にメールにてご応募下さいませ。名前(漢字/カナ)郵便番号住所電話番号Q1:pelulu.jp内で今までで面白かった記事3つをあげるとしたら?Q2:今後pelulu.jpで取り上げて欲しい記事を3つあげるとしたら?応募締切日:4月23日プレゼント当選者は発送をもって代えさせていただきます。
2018年04月15日「MOE40th Anniversary 島田ゆか 酒井駒子 ヒグチユウコ ヨシタケシンスケ なかやみわ 5人展」が、2018年4月18日(水)から5月7日(月)まで松屋銀座にて開催される。同展は、世界でも珍しい絵本情報の月刊誌「MOE(モエ)」の創刊40周年を記念して、読者から支持の高い5人の絵本作家の原画約200点が展示される。また「MOE」の40年をたどって絵本の歩みを振返るとともに、各作家の絵本作りへの想いや生活のなかで大切にしているものなどを紹介し、それぞれの絵本の魅力にも迫る。参加する絵本作家は、繊細な画風と独特な世界観で資生堂(SHISEIDO)やグッチ(GUCCI)などとコラボレーションしてきたヒグチユウコをはじめ、キャラクターのぬいぐるみが人気の『バムとケロ』シリーズの島田ゆか、『りんごかもしれない』などの"発想絵本"を生み出すヨシタケシンスケ、『くれよんのくろくん』などのなかやみわ、『金曜日の砂糖ちゃん』ほか小説の表紙も手掛ける酒井駒子の5人。「MOE」を彩った彼らの作品を通し、絵本の多様な魅力を感じられる展覧会となるだろう。【詳細】MOE40th Anniversary島田ゆか 酒井駒子 ヒグチユウコ ヨシタケシンスケ なかやみわ 5人展会期:2018年4月18日(水)~5月7日(月)会場:松屋銀座8階 イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1時間:10:00~20:00(入場は閉場の30分前まで。最終日17時閉場)入場料:一般800円(600円)/高校生600円(500円)/小中学生400円(300円)※()内は前売料金前売:ヤフーパスマーケット/チケットぴあ/ローソンチケット/セブンイレブンにて2018年4月17日(火)まで販売【問い合わせ先】松屋銀座TEL:03-3567-1211(大代表)
2018年02月22日「ほぼ日手帳2018」の春の新作が、2018年2月1日(木)に発売される。今回発売されるのは、4月からはじまる手帳「ほぼ日手帳2018 spring」。見ているだけで楽しくなるようなデザインの限定柄カバーや文房具が登場する。「りんごかもしれない」をはじめとする絵本を手掛ける絵本作家・ヨシタケシンスケによる、手帳カバーや、手帳と一緒に使える文房具が誕生。手帳カバーには、全面に、しきものを広げてのんびりと芝生で過ごす人々のイラストをプリントしている。ゆるやかで心の和むデザインだ。裏表にそれぞれ「YES」「NO」のイラストを配し、意思表示に使用できるユニークな下敷きや、スケジュールに貼って使える「仕事より大事な予定シール」、手帳カバーの上からかける「カバー・オン・カバー」など遊び心に溢れた文房具もラインナップ。使っているだけで日々を楽しく過ごせそうなグッズが揃う。深谷かほるの漫画『夜廻り猫』に登場し一躍有名になった、優しい正確の野良猫「ぽー」の写真をプリントした手帳も。愛らしい「ぽー」の表情に癒される手帳に仕上がっている。また、ミナ ペルホネン(minä perhonen)の手帳カバー「piece,」には新柄「spring mix」が追加。洋服を仕立てる際の余り布をパッチワークでリメイクした、様々な柄の表情を楽しめるカバーは、抽選販売される。3月には、整理された「ひきだし」をまるごと持ち歩けるような「ひきだしポーチ」も登場。大事な物をひとまとめにして携帯することができるポーチを、ウォレットサイズとA5サイズの2サイズで展開する。無地や柄など多彩なデザインが揃う予定だ。【詳細】ほぼ日手帳 2018 spring発売日:2018年2月1日(木)取扱場所:・オリジナル(文庫本サイズ)、カズン(A5サイズ)…全国ロフト、「ほぼ日手帳公式ページ」・weeks(週間タイプ)…全国ロフト、東急ハンズ、紀伊國屋書店、丸善、Amazon、楽天ブックスなどweeks取扱店舗、「ほぼ日手帳公式ページ」■アイテム例・ヨシタケシンスケ「しきもの日和」カバー+本体セット(オリジナル)4,752円、(カズン) 7,020円・「仕事より大事な予定」シール 410円・Yes・No 下敷き オリジナル用 388円/カズン用 518円/ weeks用 432円・カバー・オン・カバー「赤い糸」(オリジナル用) 432円、「赤い玉」(カズン用) 648円・やさしいねこ「ぽー」カバー+本体セット(オリジナル) 4,752円、手帳本体(weeks) 2,592円・ミナ ペルホネン「piece,(spring mix)」カバー+本体セット(オリジナル) 18,360円、(カズン) 25,380円※ミナ ペルホネンは抽選販売。受付期間:2018年2月1日(木)11:00~2018年2月13日(火)11:00※価格はすべて税込。■関連イベント「ヨシタケシンスケ&ぽー TOBICHIのあそび場」会期:(東京)2018年2月1日(木)~2月12日(月)、(京都)2月1日(木)~2月7日(水)場所:TOBICHI2店舗(東京、京都)住所:(東京)東京都港区南青山 4-28-26、(京都)京都府京都市下京区河原町通り四条下ル市之町 251-2寿ビルデイング3階
2018年01月29日ライター・鈴木希望さんのおすすめ本フリーライターの鈴木希望さん。ご自身と息子さんがともにASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けており、発達ナビでも体験を綴ったコラムを連載中です。そんな鈴木希望さんに発達ナビユーザーにおすすめの本を4冊教えていただきました。子育てや家事に疲れた時、親子で本を読む時間をつくってみてはいかがでしょうか?『妖怪ウォッチ』「言わずと知れた人気漫画。主人公のケータ君が様々な妖怪と出会い、友達になるというストーリーなんですが、人々を困らせる妖怪と話してみると、実は「誰かを困らせたいわけではなく、妖怪自身が自分の性質や能力の取り扱いに困っている」というパターンが多いんですね。『あ、これ、発達障害当事者の状況に似ているな』と。妖怪たちの吐露を聞いたケータ君が、『でもそれってこんなふうにいいところもあるよ』とリフレーミングしたり、『それをこういうふうに活かしたらどう?』とアドバイスするんですね。なので、『ああ、これは多様性受容の話なのだな』と私は理解しています。基本はギャグ漫画ですけれど、そのように観点を変えて読んでみると面白いかもしれません。」(鈴木希望さん)「発達障害について理解が深まる本を教えてください」と聞いたところ、鈴木さんが教えてくれたのは意外にも妖怪をテーマにした漫画『妖怪ウォッチ』。『コロコロコミック』で連載中の、大人気ニンテンドー3DSゲームを原作とした漫画です。小学5年生のケータが森の中で「妖怪執事」のウィスパーと出会い、妖怪ウォッチを手に入れたことから物語は始まります。妖怪ウォッチをつけると、見えないはずの妖怪が見えるようになります。悩んだり、イタズラで人を困らせたり、そんな妖怪たちとケータは友達になり、問題を一緒に解決していき…。かわいいキャラクターとわかりやすいストーリーで、子どもに大人気のコミック。2017年11月28日に最新刊14巻が発売予定です。『このあとどうしちゃおう』「おじいちゃんの楽しげなエンディングノートを見つけた男の子が、それを読みながら、どんな気持ちで記したのかと想像を巡らす、楽しくて、ちょっぴり切ないお話です。死に関して語ることって、何となく重いというか、タブーのような雰囲気がありますが、生きることと地続きで、誰しも経験するものですよね。だから、生きることの大切さを語ることと同様に、死についてももっと気軽に語る機会があってもいいよね、とこれを読んで私は感じました。この絵本をきっかけに、8歳の息子とはもちろん、老親とも『このあとどうしちゃおう』『いきているあいだはどうしちゃおう』と話し合う機会が増えました。」(鈴木希望さん)『りんごかもしれない』『ぼくのニセモノをつくるには』に続く、ヨシタケシンスケさんの大人気絵本シリーズ「発想えほん」の第3弾。今回のテーマは「死」。重いテーマですが明るい絵柄でからっと読めるので、子どもから大人まで、家族みんなで考えるきっかけにもなる本です。『子育ては、泣き・笑い・八起き 妊娠・出産・はじめての育児編』「新潟を拠点に活動されている子育てエッセイストさんのご著書。出産1年未満でシングルマザーになり、不安だらけの時期にこの本の元になった『どーいんソレ…!』に出会い、とても救われました。自分に高いハードルを設定しがちで、キャパシティー以上のことをしがちな私は、新米お母さん時代のちゃいさんの姿に自分を感じて、タイトル通りに泣き笑い。ついつい『自分ってダメな親だなぁ…』と思ってしまいがちなお母さん、お父さんには是非、『あなたはとっても頑張っているんだよ!』というちゃいさんのメッセージを感じていただきたいです。」(鈴木希望さん)地元・新潟のフリーペーパーで子育て漫画エッセイを連載しているちゃい文々さん。小学生の女の子、中学生の男の子を育てるシングルマザーとしての奮闘の日々を明るく綴ります。はじめての妊娠から出産、子育てまで、かわいい子どものために頑張ろうとするけれど、なかなかうまくいかずイライラ…。そんな体験をするパパ・ママは少なくないのではないでしょうか?そんなとき、この本は重すぎる子育ての負担を“キャパ・リュック”としておろす方法を提案してくれます。百点満点の育児じゃなくても大丈夫、そんな気持ちになれる一冊です。『逃避めし』「仕事に行き詰まったときや、締め切りが迫っているときの現実逃避として、作った料理を綴った、吉田戦車さんの食エッセイです。計量もせず、ありものでデタラメな料理をするのが私の趣味。そのワクワク感が詰まったこの本が大好きで、繰り返し読んでいます。料理にまつわる思い出や日常の記録も味わい深く、プロが作らないような名もない一品や毎日の暮らしが愛おしくなってきます。」(鈴木希望さん)『伝染るんです。』などで知られる漫画家吉田戦車さん初の料理エッセイ。締め切りを目前になぜか作ってしまう料理「逃避めし」を描き下ろしのイラストたっぷりに語っています。鈴木希望さんプロフィールUpload By 発達ナビ編集部1975年新潟県生まれのシングルマザー/フリーライター。側頭葉てんかんとは生来の付き合い。2009年生まれの息子が発達障害の可能性があると指摘を受け、調べたところ、後日親子揃って自閉症スペクトラム(旧アスペルガー症候群)と診断されました。発達ナビでコラムを連載中。
2017年11月09日10月から始まるドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)で主演を務めている米倉涼子(42)。5作目となるこのシリーズ、前作まではいずれも高視聴率をキープしており、今作でも大きな期待がかかっている。 そんな“視聴率女王”米倉をひそかに癒している人物がいるという。現代アーティストの河原シンスケだ。河原といえば80年代初頭からパリを拠点に活動してきた世界的アーティスト。これまでエルメスやルイ・ヴィトンなど世界の名だたるブランドと仕事をしてきている。日本で個展も定期的に行っており、今年6月2日から7月27日までは南青山で「河原シンスケ展“Forme”」が開催。実は、ここに米倉がお忍びで訪れていたのだ。 「先日、河原さんの展覧会に米倉さんが来ていたそうです。米倉さんは河原さんの作品をいたく気に入っているそうで、この日もオブジェなどを興味深く眺めていたそうです。結局、そこに展示してあった大きな屏風に一目ぼれして購入したようです」(個展関係者) 驚かされるのは、そのお値段だ。 「7月下旬ごろ、米倉さんの自宅マンションへ河原さんのスタッフが作品を届けに行ったそうです。すると彼女は、その場で300万円以上をポンと支払ったそうです。しかも現金で! あまりの“太っ腹”ぶりに、それを聞いた関係者から驚きの声があがっていました」(芸能関係者) いったい、河原作品の何が彼女を惹きつけるのだろうか。米倉の知人がこう語る。 「米倉さんはインテリアに対して強いこだわりを持っているんです。いいなと思ったものには、お金を惜しみません。また彼女はブロードウェイで舞台の主演を務めるなど、海外で活動をしてきました。そして河原さんもパリと東京で世界と勝負しています。そんな彼を応援したいという気持ちもあるのでしょう」 本誌はこれまで米倉がドラマスタッフにメロン150万円分を自腹購入したことや、友人たちのプレゼント用に高級ブランド「カシウェア」で2千万円分もの大人買いをしたこと、離婚の出直し新居用に約200万円のオーダーベッドを購入していたことなども報じてきた。 そして今回の屏風購入。応援のためとはいえ……視聴率女王はやはり太っ腹だった!
2017年09月15日わが家の5歳の息子は、とにかくふざけて笑うことが大好き。それはわが家だけに限らないようで、保育園にお迎えに行くと、変顔や変な言葉でケラケラ笑っているのはやっぱり男子たち!今回はそんな愛すべきおふざけ男子が夢中になる4冊の絵本を紹介します。どの絵本も「笑える」のですが、ニヤニヤしたり、プーッと吹いたり、ゲラゲラと声を出したり、ニコニコしたり、その笑いの種類はさまざまです!ニヤニヤが止まらない!ヨシタケシンスケ『もう ぬげない』『もう ぬげない』作:ヨシタケシンスケブロンズ新社バンザイをした状態で洋服がひっかかってしまい、脱げなくなった男の子。このまま服が脱げなくなったらどうしよう!?工夫しながら生きていく?それとも脱げないお友だちを見つけて楽しく生きる?とあれこれ妄想を膨らませる物語。わが家の息子も下着とトレーナーを一気に脱ごうと横着をして、よく『もう ぬげない』状態になるので、この主人公にはシンパシーを感じたよう。「脱げなかったらどうするんだろう?」と心配しつつ、男の子の壮大な空想と、ずっと脱げない姿にニヤニヤが止まらない様子。ちなみに、絵本のなかの男の子のママの対応に、筆者は「プーッ」と吹き出し、尊敬の念を抱きました。怖くておもしろい世界!長 新太『ブタヤマさんたらブタヤマさん』『ブタヤマさんたらブタヤマさん』作・絵:長 新太文研出版ブタのブタヤマさんは虫とり網を持って、ちょうとりに夢中です。後ろから、おばけや大きなイカ、ヘビなどが呼びかけて追いかけてくるのですが、ブタヤマさんは気づきません。ちょっと怖いけれど楽しい物語。息子ははじめ「なんで気づかないんだよぉ」と少し不満気でしたが、ブタヤマさんがとてものんびりしているので次第に面白くなったよう。ブタヤマさんに呼びかけてくる生き物たちが奇妙だったり迫力があるので、ページをめくるたびに笑顔で「えー!!」。怖くておもしろい世界の虜になったようでした。親子で大笑い!岩田明子『とんねるとんねる』『とんねるとんねる』文・絵:岩田明子大日本図書「とんねる、とんねる、くぐってくださーい」と呼びかけると「はーい!」と元気な返事が。ヘビくん、タコくん、カエルくん、みんな次々楽しそうにとんねるをくぐります。でも最後にやってきたのはモグラ。みんなのとんねる遊びの物語。言葉は優しくリズムも楽しくてほんわかしているのに、ドキドキする展開とユニークなイラストが子どもの心をがっちりキャッチする絵本です。登場する動物たちの表情がクセになるし、クライマックスのモグラのトンネルは、親子で「これすごい〜!」と大笑いでした。読み聞かせにぴったり!あきやま ただし『へんしんとびばこ』『へんしんとびばこ』作・絵:あきやま ただし金の星社声に出して読んでみるといろんなものが変身しちゃう不思議な言葉遊び絵本。読み聞かせはもちろん、子どもが読んでも楽しめます。「ぞうさんぞうさん……」と読んでとびばこをとぶと「さんぞうさんぞう」となって三蔵法師に変身!といった具合です。言葉の不思議、リズムのおもしろさが絶妙で、やっとひらがなが読めるようになった息子はニコニコしながら自慢気に弟に読み聞かせています。手のかかるおふざけ男子とは、笑いを共有するのが一番!一緒に笑って、楽しい時間を過ごしてください!ブロンズ新社 文研出版 大日本図書 金の星社 <文・写真:フリーランス記者飯作紫乃>
2017年02月14日アンテプリマ(ANTEPRIMA)は、パリで活躍するアーティスト河原シンスケと共に、コラボレーションワイヤーバッグ「FACE」を2016年5月9日(月)より発売する。コンセプトは、プレイフル。河原シンスケがこよなく愛するモチーフ‟ウサギ”をワイヤーバッグに仕立て、‟福笑い”のアイデアから遊び心溢れるデザインに仕上げた。目や鼻は、取り外し可能なブローチ仕様なので、自由に動かすことができ、パーツだけを使って手持ちのバッグにユニークさを与えることも可能。またバックスタイルには、クリスタルで作成した、スクエア型のシッポをあしらった。バッグは、財布やポーチなども収納できる大ぶりのものと、iphoneやリップなど小物が収納できる小ぶりのものの2型を用意。さらに、河原シンスケのイラストで装飾されたスペシャル・ボックス入りの福笑いパーツも、大きめと小ぶりなものの2タイプが展開される。このコラボレーションを記念し、4月27日(水)から5月8日(日)までの間、伊勢丹新宿本店に「フェイス」シリーズのジャイアントバージョン「ジャイアント・フェイス・ワイヤーバッグ」を展示。おそらく今シーズン最大となる、2メートルにも及ぶ「ジャイアント・フェイス・ワイヤーバッグ」は、通常サイズ同様に熟練した職人の手で丁寧に編んで製作された。完全受注生産となるがオーダーも可能。新居のインテリアやパーティなどに用いて、アンテプリマならではの遊び心を楽しんでみるものいいかも。【商品詳細】■シンスケ・カワハラ×アンテプリマ フェイス発売日:2016年5月9日(月)・フェイス 大 80,000円+税サイズ:W32cm×H28cm×D12cmカラー:シルバーピンク、シルバー・フェイス 小 45,000円+税サイズ:W18cm×H20cm×D8cmカラー:オーロラホワイト、シルバーゴールド、サファイア・フェイス 22,000円+税サイズ:目 W6cm×H3cm、まつげ W6cm×H3cm、鼻 W3cm×H3cm・フェイス 18,000円+税サイズ:目 W4cm×H2.3cm、まつげ W6cm×H3cm、鼻 W3cm×H3cm■ジャイアント・フェイス・ワイヤーバッグ取り扱い店舗:新宿伊勢丹本店本館1Fプロモーションスペース アンテプリマ/ワイヤーバッグ住所:東京都新宿区新宿3-14-1受注期間:2016年4月27日(水)~5月8日(日)価格:3,500,000円+税※完全受注制。オーダー後、6か月で完成予定。サイズ:H200cm×W210cm×D120cm※会場にて、「シンスケ・カワハラ×アンテプリマ フェイス」を先行発売。【問い合わせ先】株式会社アンテプリマジャパンTEL:0120-03-6962
2016年04月17日メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)が4月2日、日本に本格上陸してから3周年を記念し国内3店舗目としてオープンしたメゾン キツネ代官山で「HANAMI PARTY」を開催した。当日は、クリエイティブディレクターのジルダ・ロアエックと黒木理也が鏡開きを行い、メゾン キツネオリジナルの枡に入れて来場者にお祝いのお酒を振る舞った。そのほか、キツネサイダー、フードにはお稲荷さんもケータリングに登場。会場には、BABYMARY、VERBAL、YOON、河原シンスケ、Chocomoo、UsukeDevilなどの著名人も来場。DJ YOSAが音楽を担当し、パーティーを盛り上げた。
2016年04月12日エルメス(Hermes)が4日から11日の期間、京都・渉成園で「プティ アッシュ」を開催する。「プティ アッシュ」とは、エルメスのシルク、レザー、ジュエリーなどの異なるメチエ(部門)の至高の技と、アーティスト、デザイナーの感性が出会ったオブジェを生み出す“発想の実験室”だ。10年にエルメス家第6世代のパスカル・ミュサールの思いからスタートした「プティアッシュ」が、エルメスブティック以外の場所で開催されるのは、今回が世界初。国内の開催は、今年4月のエルメス銀座店に続き2回目となる。この度、「プティ アッシュ」が飛び出す場所に選ばれたのは、東本願寺の別邸にあたる渉成園。会場内に足を進めると、淡い青で「h(アッシュ)」と染められた白い暖簾が現れる。高揚感を抱きながらこれをくぐって会場に入ると、「プティ アッシュ」のオブジェたちが我々を迎えてくれるという仕掛けだ。さらにオブジェの向こうには、東山を借景する卯月池と庭園の緑が広がる。この場所は数ある京都の候補地の中から、池が眺められる点や程よい広さの空間が作れることがら選ばれたという。空間構成を手掛けたグラフィックデザイナーの服部一成は、銀座での開催時と同様にハンドタッチの格子が連なるモチーフを採用したファサードを用意。実験室を連想させるクリーンな方眼紙に、書院造の会場にある畳や梁が描く格子がリンクする。会場にはクロコダイルやサンルイのクリスタル、カレやネクタイなど使ったユニークなオブジエがそろう。バッグやカードケース、キーホルダー、置き時計や縄跳びなど、実に多様なアイテムが飾られている。また、日本人アーティストと「プティ アッシュ」のコラボレーションで誕生したオブジェにも注目したい。ひとつは昨年、銀座メゾンエルメスのウィンドウを手掛けたアーティスト・植松琢磨とのコラボレーションで生まれたハリネズミのオブジェ。ハリネズミの表情はホワイトレザーの伸縮で表現され、背中の針部分は豊かな色彩のレザーを六角形に加工した立体で飾られる。エルメスの職人とアーティストが、時間をかけ、各々の納得がいく仕上がりになるまで技と創造性を磨き上げた美しいオブジェのひとつだ。その他にも、日本の金継(きんつぎ)の技を使ったオブジェや扇子とも対峙出来る。金継でエルメスの磁器に新たな佇まいを与えたのは、デザイナーの板坂諭。わずかな滲みや傷などで、そのままでは商品として展開できなかった磁器に金銀の金継技術で大胆にデザインを施したオブジェが並ぶ。また、親骨部分をレザーで包んだ優美な扇子は、坂田文助商店とのコラボレーションによるもの。この他にも、エルメスのレザーを使ったオブジェを藤城成貴が、カレ、レザーと磁器を融合させてジュエリーケースにした河原シンスケが、京都での「プティ アッシュ」に新たなクリエーションで華を添える。かつて人は、新しい素材との出合いを求め、未知の世界へと漕ぎ出した。先人達が生み出した至極の素材が手に入る今日、「プティ アッシュ」はメチエの域を越えた出合いの先に、さらなる美しさを描き出そうとしているのだ。高い次元で融合する巧の技とアーティストらの感性が生み出した遊びに満ちた時空間を、ぜひ渉成園で体感して欲しい。
2015年10月02日パリ発のチャリティーイベント「HOPE AND LOVE DAY TOKYO 2015」が8月8日、新丸ビル7階「丸の内ハウス」にて開催される。11年の震災を機に始まった同プロジェクトは、パリ在住のファッションコーディネーターやスタイリストなどのファッションの仕事に従事する日本人女性が中心となって立ち上げたもの。主にパリと東京でチャリティーイベントを行い、集まった寄付金は東日本大震災の被災地での炊き出しや木造仮設住宅の建設、フィリピンの台風で船を失った漁師へ船を贈るプロジェクト、ネパールの学校再建やテントハウスの建設費用などの様々な被災地支援のために使用してきた。同イベントでは、日本を代表するブランドやセレクトショップ、スタイリストから集めた洋服や小物が買える、1日限りのお宝フリーマーケットを開催する。売り上げの全額は、これまでに送り続けてきた東北の被災地の子供達に加え、ネパールへも送られる。また、当日はパリ在住のアーティスト・河原シンスケ×YOU、雨宮塔子×KEITA MARUYAMAのトークイベントや、有名メイクアップアーティストによるメイクアップセミナー、トータルビューティーサロン「ウカ(uka)」のスタッフによるネイルケアや頭皮マッサージなどが受けられる。大御所フォトグラファーに家族の肖像写真を撮ってもらえる写真館や、国内のストリートけん玉シーンの中心人物であるNOBとKENDAMA TOHOKU プロジェクトによる華麗なKENDAMAパフォーマンス、DJ・プロデューサーとして国内外で活躍する田中知之(FPMやSOFT&HARD(MUG / G.V.G.V & Rumiko BUCCI / Bijou R.I)らのDJパフォーマンス、親子で参加出来るワークショップなども開催される。また、きゃりーぱみゅぱみゅのスタイリスト・飯嶋久美子の衣装で“ミニきゃりーちゃん”になれるキッズ向けコスチュームや浴衣、甚平などを展開するキッズ写真館も登場する予定だ。【イベント情報】HOPE AND LOVE DAY TOKYO 2015会場:丸の内ハウス住所:東京都千代田区丸の内1-5-1新丸ビル7階会期:8月8日時間:11:00~20:00
2015年08月03日新丸ビル7階のダイニングやバーが集い飲食店ゾーン「丸の内ハウス」では、5月10日(日)まで、8周年記念イベントを開催中だ。会期中は、全店舗で8にちなんだ限定アニバーサリーメニューが提供されるほか、丸の内ハウス内「ライブラリー」ではパリ在住のアーティスト 河原シンスケ氏による特別展「Lapin Planè te」(ウサギの惑星)が展開される。メインイベントは、28日(火) 開催のスペシャルイベント「8TH Anniversary Party」。22:30~23:00にグレートホールにて、ジャズ新世代のスターでジャンルを超えて活躍するヴォーカリスト&フリューゲルホーン・プレイヤーTOKUと、日本のヒップ・ホップ・シーンで黎明期から活躍するカリスマDJ、Zeebraのスペシャルセッションや、今や伝説と化したヒップホップグループのフロントマンとして名を馳せ、ソロ・デビュー後も男女を問わずリスナーの間でカリスマ的存在となっているヒップホップ・アクティビスト、DJ DIRTYKRATES a.k.a. ZEEBRAがDJブースを盛り上げる。ライブラリーで展開される河原 シンスケのエキシビション「Lapin Planè te」(ウサギの惑星) は、高級ブランドからホテル、レストランなど様々な分野でデザインを担当した実績をもつ世界的アーティスト河原シンスケのウサギモチーフ中心に新旧交えた作品発表となる。28日(火)のスペシャルイベントは、19:30開場。入場料は、フリーフード+3ドリンクのチケット付きで、19:30~22:00は、3,000円、22:00~24:00は、2,000円となっている。(ドリンクのチケット終了後は、一杯500円で提供)(text:Miwa Ogata)
2015年04月27日エルメス銀座店1階で4月29日より「プティ アッシュ(petit h)」コレクションが披露される。5月17日まで。「プティ アッシュ」はアーティストやデザイナー、様々な素材、エルメスの各部門の職人達の技が出合い、生み出されるオブジェコレクション。エルメス家第6世代でアーティスティック・ディレクターを務めるパスカル・ミュサールにより2010年に誕生。“発想の実験室”のように今まで独創的で遊び心あふれる作品が生み出されている。同コレクションは普段はパリのセーヴル店で展示されており、日本への巡回は今回が2回目。展示アイテムは購入可能だ(オンラインでも一部販売)。今回は日本での開催に向けて作られた、特別なオブジェもお目見えする。パリ在住のアーティスト・河原シンスケ、プロダクトデザイナー・藤城成貴の作品が登場予定。なお、展示空間の構成はグラフィックデザイナーの服部一成が手掛けた。コレクションについて、ミュサールは「プティ アッシュはメゾンが大切にする様々な素材を結び、新たな素材を探求します。ユニークなオブジェを生むことで、素材に生命を吹き込み、良識とクリエーティブな発想の出合いから生まれる新たな“役割”を与えます」と話している。
2015年04月10日3月20日、「銀座三越×ハーパーズ バザー スペシャルナイトパーティー」が銀座三越3階、4階で開催される。時間は19時15分から21時まで。これは“ファッションで日本を元気にする”ことを目的に、3月18日から31日の期間、松屋銀座、銀座三越、プランタン銀座で開催中の「ギンザ ファッション ウィーク」イベントの一つ。今回は『ハーパーズ バザー(Harper’s BAZAAR)』とコラボレーションし、桜とアートを絡めた様々な企画を行っている。会場では、『ハーパーズ バザー』総編集長の森明子と、モデルの土屋アンナ、アーティスト河原シンスケを招いたトークショーを始め、『ハーパーズ バザー』が監修したファッションインスタレーション、フレアバーテンダー世界大会でチャンピオンに輝いた「ZEN&MASAYA」のショー、バルーンアーティスト・ゲンによるパフォーマンスなど様々なエンターテイメント、ドリンクやフードが楽しめる。更には、桜色の“ピンク”にちなんだスペシャルゲストも登場。誰が来店するかは、当日のお楽しみ。イベントの受付開始は19時から。ファッションヘッドラインでは、このナイトパーティーにメルマガ会員様の中から抽選で25組50名様をご招待します。応募締切は3月18日正午。当選者には同日18時にメールにてご連絡いたします。メルマガ会員の新規ご登録はこちらから応募の詳細は、7時30分に配信中のメルマガでお知らせ致します。また、「ギンザ ファッション ウィーク」の一環で、FASHION HEADLINE主催、ファッションジャーナリストの横井由利によるトークセッションイベント「モード誌クロニクル」を3月22日に開催。詳細は後日掲載のイベント告知記事からご確認ください。
2015年03月13日ディープインパクトやウオッカ、さらにはブエナビスタなど、語感や響きの良い いわゆる"かっこいい"名前が多く見られる競走馬。ところが競走馬の中にはそれらとは一線を画す、個性的かつユニークな名前を持つ馬も存在します。そこで今回は、思わず「なんだこりゃ?」となってしまうような珍名競争馬たちを紹介します。名前についてのちょっとしたエピソードもありますので、トリビアとしてもご活用アレ。■珍名その1 ステキシンスケクン読んで字のごとく、あの島田紳助氏が名前の由来です。馬主さんがご友人だそうで、名前をつける際に、ご本人から承諾を得て命名したそうです。しかもこの馬、名前だけでなくいくつも重賞競争を勝つなど実力も十分。長期にわたって活躍したこともあって抜群の知名度を誇る珍名馬です。■珍名その2 ハシッテホシーノこちらもタレントのほしのあきさんが名付け親ということで、何度かテレビ番組で紹介されたことのある競争馬です。ちなみに、この馬の主戦騎手だった松岡騎手が負傷し、その代役に抜てきされたのが、現在ほしのあきさんとお付き合いをされているとうわさの三浦皇成騎手。もしこのままふたりがゴールインすれば、まさにキューピッドホースということになりますね。■珍名その3 エガオヲミセテ競馬ファン以外にはあまり知名度のない馬ですが、なんと馬名の歴史を変えた一頭なのです。その快挙とは、名前の中に"ヲ"が入っていること。’97年から条件付きで使用することが可能になり、その第1号がこの馬なのです。かわいらしい名前で女性からの人気も高い馬でしたが、残念ながら休養中に牧場火災で焼死。多くのファンが悲しみにくれました。■珍名その4 オレハマッテルゼ不慮の死を遂げたエガオヲミセテの弟馬。この馬を管理する音無調教師は開業以来、なかなかG1レースを勝つことができませんでしたが、’06年に見事G1レースの一つ高松宮記念を制覇。"待っていた人"に最高の勝利を届けた孝行珍名馬です。■珍名その5 ウラギルワヨおおよそ競走馬名とは思えない名前ですが、これでもちゃんと審査にパスして登録されているのです。肝心の競争成績は4戦0勝。いい意味での裏切りもありませんでした。■珍名その6 キゼツシソウ10回出走して一度も勝利なし。馬券を買って応援していたファンが気絶しそうになった珍名馬。競馬好きでもなかなか知らない"通"な珍名馬なので、大いにひけらかしてください。■珍名その7 キヲウエタオトコここまで来るとネーミングセンスうんぬんではない気がしますね。貴重な"ヲ"の文字が使用された現役馬なので、興味のある方はぜひ競馬場に。■珍名その8 モチ自らの名前をアピールするかのごとく、正月すぐのレースを2連勝したアピール系珍名馬。特に2勝目は人気薄からの勝利で、多いにファンをわかせました。でも暖かくなると戦績はイマイチ。今年こそは暖かくなっても勝ってほしい!ほかにも、『ワナ』に『メロンパン』、さらには『オソレイリマス』や『コレデイイノダ』なんて名前の馬も存在します。これらの珍名馬が出馬するレースは実況が非常におもしろいので、機会があればぜひ聞いてみてください。「内側から一気にキゼツシソウ! さらに外からモチが迫る!」なんてことをまじめなアナンサーの声で聞かされたら「競馬なんてどうせギャンブルでしょ?」と冷たく思っている人でも爆笑必至です!今年も6月になれば新米競走馬たちが続々と登場します。その中にはどんな珍名馬たちがいるのでしょうか?いまから楽しみでなりません!(貫井康徳@dcp)【関連リンク】【コラム】競走馬の命名の基準ってあるの?どんな名前でも良いの?【コラム】競馬場へ行こう!女子でも競馬を楽しめるコツ(初心者さん向け)【コラム】知っておきたい競馬用語
2011年05月28日