赤ちゃんが泣きやまない!意外と知らない「ヘアターニケット症候群」って?【3児ママ小児科医の育児】
こんにちは。3人子育て中小児科医の保田典子です。赤ちゃんが泣き止まないときってありますよね。その原因のなかのひとつ、意外と知られていない「ヘアターニケット症候群」をご紹介します。
赤ちゃんが泣き止まないときは?
赤ちゃんが泣き続けることはよくあります。基本的には泣きやまなくても焦らなくて大丈夫で、ちょっと様子を見ていてもいいことがほとんどです。
対処法としては……
環境を変えてみる
家だと泣き続けるのに、外に出ると泣きやむことがあります
うんちを出してみる
綿棒刺激や浣腸でよくなることも
1人にして様子をみてみる
安全で暗くて静かな場所で寝かせてみる
この対処法の前提として、おなかが減っていないこと、うんちやおしっこが出ていないことなどをチェックするのですが、全身見る上で気にしたいのが意外と知られていない「ヘアターニケット症候群」です。
ヘアターニケット症候群って?
「ヘア」は髪の毛、「ターニケット」は血圧計のような巻きついて圧迫されるもののことを言います。つまり、髪の毛が巻きついて圧迫されることを「ヘアターニケット症候群」と言います。
赤ちゃんでは足の指に巻きつくことが多く、手や舌という報告もあります。女の子に多く起こると言われています。指に髪の毛がきつく巻きつくと、腫れたり、指の色が変わってしまうこともあります。
■「ヘアターニケット症候群」事例
1本の毛でも起こるため、家の中を掃除しているから大丈夫、という訳でもありませんが、特に産後ママの抜け毛が増える時期は気を付けておきましょう。
もし指に髪の毛が巻き付いてしまった場合の対処法としては、巻きついた毛を取り除いてあげたり、切ってあげたりすれば終了です。
取れないときは病院に相談しましょう。ちょっとしてから指の色がもとに戻っていれば、特に受診をしたりする必要もありません。
何をしても赤ちゃんが泣きやまないときは…
おっぱい・ミルク、おしっこ・うんちの確認をしても赤ちゃんが泣きやまないときは、頭から指先までまず全身チェックしましょう。赤ちゃんの髪の毛は細いので、巻きついていても目立たないこともあります。