「なるべく安く」で失敗!?最初から電動を買えばよかった⋯搾乳器購入で後悔したこと
3人目の妊娠中、おなかの中の息子に先天性疾患が見つかり、出産後、息子はしばらく入院することが決まっていました。そこで、準備したほうがいいものとして看護師さんから挙げられたのが、搾乳器。子どもを産むのは息子で最後のつもりでしたし、息子の病気の件で他にもいろいろとお金がかかりそうだったので「なるべく安いものを」と選んだのですが……。
搾乳器は手動? 電動?
搾乳器を準備しておくように言われ、インターネットなどで探してみると手動のものは3,000~5,000円くらい、電動のものは15,000~25,000円くらいと値段に大きな開きがありました。
「息子の入院期間の1、2カ月くらいしか使用しないものに数万円はちょっと……」と思った私は、手動のものを購入することに。実際、手動のものは上の子の断乳のときに友人から借りて使ったことがあり、十分搾れた記憶があったので問題ないと思っていたのです。
思ったより重かった息子の病状
その後出産したのですが、息子の病状は産前に想定されていたよりずっと重く、生後すぐに2度の大手術を経て何とか命を繋ぎました。私も帝王切開だったので1週間ほど入院していたのですが、その間も息子は命の危機の連続で、とても搾乳に気を回せるような状態ではありません。
病院には手動と電動、両方の搾乳器があったのですが、手動を使ったのは最初の1回だけで、あとはラクで時短な電動に頼る日々でした。
もう手動には戻れない
電動搾乳器を一度使うと、1回1回手でハンドルを引いて搾らなければならない手動搾乳器には戻れず、結局入院中はずっと電動搾乳器でした。また、何とか命の危機は脱しても息子の病状は重く、入院期間も長くなることが予想されました。
息子の病状の変化に怯えながら、上の子もいる自宅で、今よりも負担の大きい搾乳をおこなうのは到底無理に思え、ついに私は電動搾乳器を買うことを決意!
電動にしてよかった
産後1週間で私だけ退院し、息子はその後4カ月間入院しました。期間で言うと短いようですが、搾乳は毎日5~6回、回数にすると700回近く使ったことになります。自宅では搾乳した母乳を冷凍パックに詰める作業もあり、入院中よりも時間と手間がかかるようになりました。
さらに、連日往復2時間かけて、息子のお見舞いに通う日々は産後の体にはつらかったので、電動搾乳器を用いて搾乳の負担を軽くしておいたのは本当によかったと思います。