2022年9月20日 17:30
<口唇口蓋裂>「幼稚園につけて行きたくない」周囲の反応に落ち込む娘が本音が飛び出し…
今回は、レチナをつけての幼稚園生活が始まったころのお話です。入院生活を終えると、幼稚園の年長さんに進級したくぴこちゃん。手術の効果をしっかり継続するため、レチナを鼻に装着して幼稚園に生活を送ることになったのですが、そこで問題が発生してしまい……!?
周囲の反応に落ち込む娘
入院生活を終えて、春休みも明けたころ、娘は幼稚園の年長さんに進級しました。
手術の効果をしっかり継続するため、レチナ(※1)を鼻に装着し、テープで止めてさらに落としてなくすのを少しでも防ぐため、できるだけマスクをつけて生活するように娘に言い聞かせます。
幼稚園にもその旨を了承してもらい、新しい生活が始まりました。
(※1)レチナ:鼻の形を維持する目的で使用するシリコン製の装具
幼稚園が始まってしばらくしたある日、娘が元気のない様子で帰ってきました。
幼稚園が大好きで今まで元気のない様子で帰ってきたことが一度もなかったので、
何があったのか事情を聞くと……?
幼稚園でお友だちからレチナについて聞かれるのが嫌だという娘。
幸いにもからかわれるというような雰囲気ではなく、「それ、どうしたの?」と何度も聞かれることにへきえきするようで、落ち込んでいるようでした。
レチナにより今までとは幼稚園生活が少し違うというのは娘にとっては、大きな問題です。
レチナを付けて幼稚園に行くのが嫌だと言う娘ですが、レチナをつけなければ今回の手術の効果は得られません。
治療の継続と娘が安心して幼稚園で過ごすために何ができるかずっと考えて、まず娘の目線に立ってその気持ちを受け止めようと思いました。
娘がレチナをつけて登園するのが嫌だという気持ちは決して否定しないと、同意しながらも、「その思いを友だちに正直に言ってみてはどうか?」と提案してみました。娘にとっては思いがけない答えだったようで、私の言葉にビックリして目を大きくしていました。
手術の成果を維持するためにはレチナを取って生活することはできない。
しかし、どうしても目立ってしまい本人が嫌だと思う気持ちは否定しない。