2022年11月17日 12:40
「早くしなさい!」は逆効果です!子どもを叱るときに「言ってはいけない」NGワード【保育士が解説】
しかし、思ったようには子どもが動いてくれない。そのため“早く”と言ってしまうのです。
思ったように子どもが動いてくれないということは、親としては自分が思った通りに動いて欲しいわけです。しかし、親と子どもは別の生き物。思ったように動いてくれるはずがありません。
実は私もわが子には“早く”と言ってきた母親の一人です。でも、あるとき息子に言われたんです。「ボクは一生懸命早く動いているんだ!!」ってね。
そこで気づいたんです。「そうだった。私は数十年人生経験があるけれど、この子はまだ数年しか生きていないんだ」と。
大人は新幹線。子どもは普通列車。と思って、今以上に子どもを待ってみてください。その上で、言い換えをしてみましょう。
・「早くこっちに来なさい」
⇒「準備はできた?」
・「早く食べなさい」
⇒「よく噛んで飲み込んでね」
・「早く着がえなさい」
⇒「ズボンを履こうね」
・「早く寝なさい」
⇒「そろそろ寝る時間だから寝るよ」
言い換えるときは、今の状況をたずねてみたり、子どもにして欲しい行動を具体的に伝えるといいでしょう。
実は先日、中2の娘に「明日何時に起こしたらいい?」と聞いたときに指摘されました。「毎晩、“ホンマに起きてよ”って言うのやめてくれへん? 腹立つねん」と。最近の娘は、何度起こしても起きなくて手を焼いているので、口癖になっていたんですね。いやあ、反省しましたね。叱る場面じゃないにしても、普段思わず子どもに言ってしまっている「NGワード」は他にもありそうですね。
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
「もうこんな毎日イヤ…」偏食少食の息子。食事の時間が苦痛に⇒夫の対応を見てブチギレたものの…!?