「遺産は何億入るの?!」母の葬儀を台無しにしたクソ夫&義母→浮かれる2人に真実を突き付けた結果
とどこまでも傲慢な態度なのでした。
「もう赤の他人です」
2週間後――。
「遺産の話し合い終わった?」
「うちにはいくら入るって?」
「うちに?私たちもう離婚してますけど」
遺産の話し合いを終えた亜由美から、遺産額を聞き出そうとした健司。しかし、亜由美から告げられたのは「もう赤の他人です」という一言。
実は、亜由美は話し合いの前に離婚届を役所に提出していたのです。その離婚届は、「亜由美が反論したらいつでも出すぞ」と健司が脅しで用意したものでした。
健司や義母からの暴言や命令にずっと耐えてきた亜由美。今回のことをきっかけに、ようやく覚悟を決めたのです。
一方の健司は、「とにかく一度戻ってこい」としどろもどろの様子。財産分与を理由に、亜由美に話し合いの場を設けることを約束させたのでした。
数日後――。
どうやら健司と義母は亜由美に謝罪したいようですが、亜由美は「一人であなたたちに会うつもりはない」「弁護士を同行させる」と切り捨てます。
「この間まで家族だったろ?」「母さんはお前に一人前の主婦になって欲しかったんだよ」と亜由美の情に訴えかける健司。
しかし、都合の良い家政婦として扱われてきた亜由美は、いくら謝られても気持ちが変わることはありません。遺産が財産分与に入らないことを知った健司が慌てて連絡してきたことまでお見通しでした。
早々に話を切り上げようとする亜由美に、「待ってくれ!」と追いすがる健司。
実は、健司と義母は、遺産をあてにして豪遊していたのです。「このままじゃ借金地獄になる」と悲壮感を漂わせる健司でしたが、亜由美は迷うことなく突き放すのでした。
その後――。
亜由美は、早々に実家を引き払い、遠くへ引っ越します。健司と義母はカードローンなどの支払いに追われ、毎日罵り合っているようです。
母の遺言である「好きに生きなさい」という言葉を噛み締め、現在留学に向けて準備をしている亜由美。遺産は無駄遣いせず、きちんと収入をつくり、自分の本当にやりたかったことをひとつずつこなしていこうと考えています。
母の残した言葉をきっかけに、夫と義母からの呪縛から解き放たれた亜由美。