夫と不倫相手からの度重なる嫌がらせ…防犯対策するも、母として気づいたこと
警察から夫に連絡が行きホッとしたのも束の間、今度は明らかに変装した感じの怪しげな女の人が自宅の前に立っていたのです。
近づいたら去っていきましたが、怖くなって引っ越しも考えました。ただ、子どもたちはこの家の学区の小学校と幼稚園に通っており、家も気に入っています。家の鍵を変え、防犯カメラを設置。盗聴器の探査も依頼して、引っ越しはしないことにしました。
嫌がらせから気づいたこと
今回の件での出費は相当なものです。このお金を子どもたちのために使いたかった……と考えると悔しくて仕方ないです。数々の嫌がらせも、私を追い詰め、弱らせ、離婚に同意させようとするためでしょう。
実際、相当なダメージを受けました。でも、気づいたことがあるのです。
これまで、夫と不倫相手に仕返しをしたいと思ってあれこれ考えても、何1つ実行できないでいました。悔しいけれど、人としてはそれが正しかったかもしれない、と。私は人として恥ずかしいこと、間違ったことは何1つしていないですし、誰も傷つけていません。そのことに気づいたとき、なんだかホッとしてしまいました。
悪には屈しない! 離婚は断固拒否!と頑なでしたが、友人から「復讐に生きてちゃもったいないよ。復讐は、幸せになることだよ」と言われ、だんだんとその通りだと思えるようになってきました。
現在、夫とは離婚協議中です。ただし子どもたちのために、離婚の条件は譲る気はありません。私と子どもたちの笑顔のために、凛として生きていきたいと思います。
イラスト/きょこ
著者:山本舞花
自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。