夫「病院にいる義母の意識が戻った」と謎連絡→私「お義母さん今横で泣いてるよ?」判明した衝撃の事実
やさしい義両親と、親思いの夫。私の結婚生活は順風満帆だと思っていました。あの日、夫から「母さんが倒れた」という連絡が来るまでは――。
私と同じく、ホテルで接客業をしていた義母。私は普通のビジネスホテルで働いていますが、義母は最高級レベルの接客が求められる外資系のホテルに勤めていたそうです。結婚する前は海外の三ツ星ホテルで働いていたそうで、仕事面でも、人柄でも尊敬できる人です。
親孝行な夫
夫は親孝行しようと、たびたび義実家に帰っていました。義実家はうちから車で1時間ほど。
夕飯をごちそうになったり、そのまま泊まったりすることもしばしばありました。私は「お義母さんのおいしい手料理を食べられていいなぁ……」とのんきに思っていたのです。
そんなある日――。
私はクローゼットの中から箱に入ったネックレスを見つけました。「これ何?」と夫に聞くと、「あ、それ母さんへのプレゼントなんだ」と返されました。
しかし、これは義母には少し合わないような……。20代の女の子向けですし、何より母の日も義母の誕生日もすでに終わっています。
私の怪訝な顔に気付いたのか、「母さんがかわいいネックレスがほしいって言ってたから買ってきたんだよ」「若いころの憧れが残ってるって聞いて、買ってあげたくなっちゃってさ」と話し始めた夫。
若いころ、仕事一筋だったらしい義母。落ち着いたデザインの方が好みなのかと思っていましたが、意外とおちゃめな部分もあるみたいです。
「普通の家族なら年相応にしてよって言っちゃいそうだけど、ちゃんとお義母さんの気持ちを汲んであげるなんてえらいね」と言うと、「親が何かほしいって言うなら、それを叶えてあげるのは息子として当然だよ」と夫は誇らしげに胸を張りました。
「そういえば、私たちの結婚記念日ももうすぐだね?」と切り出すと、夫は「そうだったっけ?」とそっけない返事。今まで結婚記念日をお祝いしたこともなかったので、仕方がないでしょう。
「今年は10年目だし、節目の年だからお祝いしない?気になってるお寿司屋さんがあるから、ちょっと奮発して行ってみようよ!」と言うと、夫も乗り気に。「予約しておくね」と言うと、「絶対残業しないで、早く帰ってくる!」