貧しい私におもちゃを譲ってくれた少年⇒20年後、彼の家で驚きのモノを発見!涙がこぼれて
私は保育士をしています。実は今勤めている保育園の卒園生です。2歳のとき、両親が離婚し、私は母親に引き取られました。その後の生活は非常に貧しいものでした。私がつらい思いをしないよう、当時の園長先生や保育士さんたちがとても温かく接してくれていたおかげで、私はとても楽しい幼少期を過ごすことができました。
私も先生たちのような素敵な保育士さんになりたい――その想いが実り、私は保育士になりました。この保育園では他にも、私の心の支えとなる温かい思い出がありました。
おもちゃを買ってもらえない私に
当時の私は内気な子で、園内の遊び場でひとりでよくお人形遊びをしていました。
すると男の子が近づいてきて、「ねえ、またひとりで遊んでるの?」と声をかけてくれました。
「うん、私の家にはおもちゃがないから、保育園のお人形さんでしか遊べないの」と答えた私に、「そっか。じゃあこれやるよ! その代わり、大事にしろよな!」と当時流行っていた5人組のヒーローの1体をプレゼントしてくれたのです。
私はこの人形がとても気に入って、片時も離さずにいつも持ち歩いていました。
仕事場に現れた男性が
しかしそれからすぐ、男の子は引っ越したため、私は顔も名前も覚えていません。あれから20年経った今も、もらった赤い人形は大切に飾っています。
そんなある日のことでした。保育園の事務室に入ると、園長が若い男性と話していました。
この男性は近くの児童養護施設に勤めていて、不要になったおもちゃを施設の子どもたちに配るボランティア活動をしているそう。
子どものころを思い出した私は、この活動に協力することにしました。
彼の部屋に飾ってあったものとは
保育園で不要になったおもちゃを集め、そのおもちゃをこの男性に渡して、一緒に施設の子どもたちに配る活動を始めました。それから数カ月後、私たちは自然と恋人関係に。
ある日、彼の部屋に遊びに行くと、ヒーローものの人形が4体飾られていました。彼は、「昔保育園にいた女の子に、1つ渡しちゃったんだよね」と言いました。ここに足りない赤い人形は、私が持っている人形と同じものです。
「その女の子、私だよ……私たち、ずっと前に会っていたんだね」