義姉が子育てに口出し!→「本の通りにはいきません」うんざりしたので代わりに育児を任せてみると…?
それなら体験してもらったほうが早いと思った私は、双子を義姉に任せてみることにしました。
育児のリアル
約束の日、義姉はたくさんの育児本を持ってやってきました。義姉に双子のお世話を任せ、私は別の部屋で模様替えをするつもりです。
しかし、義姉がお世辞にもじょうずだとは言えない子守歌を唄うと、子どもたちはギャン泣き。双子のひとりを抱っこすると、髪の毛を引っ張られたり鼻の穴に指を突っ込まれたりし、義姉は思わず「ダメ!」と大声で叫んでいました。
その足元では、もう片方が義姉のスカートの裾を食べ始めています。私にとってはいつもの光景でしたが、義姉は10分も経たないうちにギブアップ。
「ダメって言ってるでしょ! なんでわからないの?」
そう叫ぶ義姉に、私は静かに言いました。
「叱ったらダメって言ってたじゃないですか…」ぐうの音も出ない義姉に、育児に正解はないこと、育児書に書かれているのはあくまでひとつの考え方であることを伝えました。
義姉のその後
義姉は落胆し、涙を浮かべながら帰っていきました。置いて行った本には、ところどころに付箋がついていて、たとえ一瞬だったとしても義姉が真剣に勉強した様子がうかがえます。せっかくなので、私もしっかり読んで参考にさせてもらおうと思います。
その後、義姉の押し付けはなくなり、のびのびと育児に専念できるようになりました。義姉はもう子どもはこりごりだと言い残し、自分探しの旅に出ると海外に旅立ったのだとか。
勉強熱心な義姉なら、きっと外国の言葉や文化の知識を身につけて帰ってくることでしょう。自分の知らない国の話を聞くのは楽しいので、今度はちゃんと話を聞いてあげようと思います。
本から知識を得るのは素晴らしいことだと思いますが、世の中には、育児のように本に書かれている通りにならないこともたくさんありますよね。だからこそ育児は難しく、また楽しいのではないでしょうか。著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班