「どなたか立候補を…」沈黙の役員決め→するとあるママが衝撃発言!保護者会は恐怖と緊張の空気に…!
長男が10歳のころの話です。新学期の保護者会で、クラスの役員を決めることに。しかし、みんなやりたくない様子で、しばらく沈黙が続いていました。しびれを切らしたのか、ひとりのママさんが挙手をしました。そしてそのママさんの発言に保護者会の空気は緊張感に包まれたのです――。
挙手したママは…
「私、あの人がいいと思いまーす!」とはっきり名指ししたそのママさん。名指しされたママさんの方は突然のことに驚いた様子で、「えっ!?ちょっと待って!私、物忘れも激しいし!老眼にもなりつつあるし!無理です!」と激しく断るのでした。
すると、名指ししたママさんが別の人を指さし、「じゃあこの人がいいと思いまーす!」とまた言ったのです。
次に名指しされたママさんは「私……体調がすぐれないこと多いから……」と困惑気味に拒否。
その恐ろしい名指しはしばらく続いたのでした……。
結局、しぶしぶながらもひとりのママさんが保護者代表を引き受けてくれることに。それまでのなんとも言えない嫌な緊張感と、顔色を伺いあうようなあの空気感、今でも思い出すだけで鳥肌が立ちます。
自分が引き受けたくないからといって、他人に押しつけるのはよくないなぁ、と思いました。ほかの保護者も思うところがあったのか、その後の保護者代表を決めるクラス会では立候補がいないときはくじ引きが導入されるようになりました。
イラスト/海乃けだま
著者:加藤尚子
「サンタさんって…?」 純粋な子どもの質問に親はどう答えれば!?【両手に男児 Vol.68】